コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

CDI - 戦略コンサルタントと経営者の違い(4ページ目)

好評のトップインタビューシリーズ。コーポレイトディレクション代表取締役石井光太郎氏に、CDIが考えるコンサルタントのあるべき姿、経営者との違いなど聞きました。

執筆者:大石 哲之

CDIは「クライアントのための本質」を目指す

- 徹底的な第三者でありながらも「成果を出す」とはどういうことなのでしょうか?

コンサルタントは第三者
徹底的な第三者としてのコンサルタントの仕事は、単に「結果を出す」ということとは違います。

例えば、家庭教師を想像してみて下さい。
親は「息子をある大学に入れさせたいんです」という要望があるものの、その目標までには距離があるとします。親の望む結果を出すことが最優先であれば、その大学に入れてあげるように、距離を考えず勉強のサポートをしますよね。
しかしその子のレベルや才能を考えたときに、「こっちの大学を勧めたほうが良いのでは」、あるいは「他の道進んだ方が良いのでは」という時だって、必ずあります。
ただ親の望む結果を出すためだけに勉強を教えるだけでなく、「本当の幸せ」を本質から考えるのです。

「本当の幸せ」を考えていると、確かに目先の結果は出してはいないと言われるかもしれませんが、10年経って「あの時にこう言われて、この道を選択してよかった」と言われれば私はそれでいいと思うんです。

同じように、コンサルティングをしていてクライアントの要望が高すぎたり、方向性が違っていることに気づくことは少なくありません。
そのような場合、我々の考える方向性や目標は、クライアントの要望とは違ってくるため、傍目で見ればクライアントに求められた当初のゴールに対して結果は出していません。

しかし「本当にクライアントのためになる」選択は何か、本質を考え続けることが、コンサルタントとしてのベストだと考えています。
単純な意味で「結果を出す」ことが全てかと言うと疑問です。CDIはそういう「クライアントのための本質」を目指しています。

「本当にこれはクライアントのためになるか」を吟味するためには、客観性、第三者性を忘れてはいけません。完璧に第三者になり切るのは非常に難しいことですが、日々自らを振り返り、その限界に挑むのがプロフェッショナルとしての鍛錬だと常々思っています。

-ありがとうございました。第2回に続きます。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でコンサルタント関連の書籍を見るAmazon でコンサルタント関連の書籍を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます