コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

CDI - 石井代表が学生を見極める視点(4ページ目)

コーポレイトディレクション代表取締役の石井光太郎氏インタビュー2回目。転職志望者、学生に向けて、コンサルの仕事で誤解をしやすいところ、求める資質などについてお話を伺いました。

執筆者:大石 哲之

既存のスキルやフレームワークは便利な道具の一つに過ぎない

-コンサルタントという生き方をしたい人が目指すべきものということですね。逆にいうと、単なる就職だと思って入社する人は何が辛くなってしまうのでしょうか?

先ほどからの繰り返しになりますが、「自分の外にある何か」を頼りにしていると、刻一刻と状況が変化するプロジェクトに柔軟に対応できずに非常に苦労すると思います。「自分の外にある何か」とは、例えば定型化された既存のスキルやフレームワーク、会社や上司が決めたこと、世の中で「常識」とされていること等です。これらはもちろん無視していいものではないですが、「拠り所」として固執した瞬間に自由な思考が停止し、クリエイティブな発想が不可能になります。

コンサルタントは、既存のスキルやフレームワークを生かせばできるという仕事ではまったくありません。
例えば、前職が投資銀行でM&Aの仲介をしていましたという人がいます。
それでも「道具が一つある」という状態でしかないのです。その道具に固執することは、野球の経験者が、今から何のスポーツをやるかも分からない、もっといえばスポーツをやるかも分からない状況で、昔使ったグローブを握りしめているのと一緒なのです。
必要ない場合はグローブを放り投げ、必要と考えたら素早く取りに行く、そのような思考の自由さ、柔軟さが求められます。

-ありがとうございました。第3回に続きます。
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