人材派遣の営業のMさんのケース
例えば、Mさんのケース。新卒で人材派遣の営業を１年半この時にコンサル会社に応募。結果は、不採用。そのまま人材派遣の会社の人事企画に異動し社内の人事・研修企画の経験を３年半積みました。そして、この時点で再度応募しました。今度は見事、人事系のファームに合格しました。Mさんは、人事企画でのプランニングや問題解決の経験が「経験の積み上げ」と評価されました。さらに、過去の営業経験と現在の企画の仕事の文脈から「対法人への企画立案ができる」と好意的に解釈されたようです。これは、職歴を積み上げることで、過去の経験が強みとして復活してきた例です。
このように新しい部門や新しいプロジェクトで、別の経験を積み上げることにより転職が可能になってきます。一方で、評価されない事例はどうでしょうか。
半導体関連のK君のケース
新卒入社後３年半、半導体関連の営業をしていたK君。いくつかのコンサルファームを受けましたが、書類段階でNGでした。M君に必要なのは、コンサルティングにつながるような経験の積み増しです。１年後に再度受けられるから・・
といっても、K君がこのままの仕事を続けて１年後に受けたとしても、合格する可能性はほとんど無いでしょう。前回NGとなった理由を克服するような、新しい経験の積み上げがないからです。
K君が再度のチャレンジで内定をもらうには、
・新規のお客さんに新しい製品を売っていくような営業を経験する
・営業の企画部門へ異動して、企画・管理を経験する
・マーケティング部門に異動して、計数マーケティングを学ぶ
・自社内でできないのであれば、上記ができる会社に一度転職してステップ
を踏むというような、今までと違った経験が必要です。
書類を見る側の視点ならば前回NGだった時点から、
・異動して新しいスキル・経験を身につけた
・転職して新しいスキル・経験を身につけた
のどちらかが認められれば、選考を進めようと思うでしょう。
