--実際に、政府系の銀行に入社してどうでしたか?
非常に良い雰囲気の組織でしたが、最初の配属先が管理部というところだったので、着任後の数日間はショックをうけました。
管理部というのはいわゆる庶務部で、予算の管理や備品、オフィスのレイアウトなどを担当したりするような部署なんですね。当時、入社してすぐ融資業務を担当し、国際舞台で活躍できると思っていた私としては、少々がっかりしました。でも、この管理部での経験が私の社会人としての基礎になっていますし、この部署での2年間が銀行生活で最も楽しかったです。
今こうして思えるのも、管理部の先輩によるところが大きいですね。その先輩方が遣り甲斐を感じながら一生懸命働いていらっしゃったので、私も気を取り直してがんばろうと思いました。その先輩方には非常に感謝していますし、今でも頭が上がりません(笑)。
結果として、この部署に配属されたことが、組織や人に対する興味をもったきっかけになりましたので、1年目から融資業務をやっていればコンサルティングファームに転職しなかったかもしれませんね。