事前準備の影響は、入学後に大きな差となって現れる!
入学後に気付くようでは遅い! |
入学前にしっかり準備した人とそうでない人とは、あきらかに差が出る。これは私が大学院入学後、強く実感したことである。ちなみに私は、入学後にクラスメートとの差を見せつけられて落ち込んだ「しっかり準備をしなかった」方である。
アメリカの美術大学院への入学が決まってからというもの、私は授業登録と生活関連の手続きでてんてこまいだった。
私が生活関連の手続きにてこずっている間、クラスメート達は指導教授の著書を読み、各教授の作風(アートスクールだったので)を理解し、既に教授達とコンタクトを取っていた。合格後~入学前までにポートフォリオ(作品集)を増強し、後から奨学金を勝ち取った人もいた。
クラス初日、教授と初対面だったのは私を含め数名だけで、半数以上が既に教授とコンタクトを取っていたと知り、驚いた。しかも会話の中で、知らない著書名や画材道具、技術名などが飛び交い、言葉というハンデを多めに見積もっても、事前準備をしてきたであろう一部のクラスメートとの間には、大きな差を感じ、それは作品という目に見える形で現れた。
入学後に追いつくには倍の努力が必要である
クラス初日に感じた差は、日を追うごとに大きくなっていった。なんというか、もう、レベルが違うのである。焦りを感じる私に、大学時代の恩師が教えてくれた。
「彼らは既に入学前から相当の事前準備をしている。そんな彼らに追いつくためには、普通の努力じゃダメだ。2倍、3倍の努力をして、初めて彼らと同じ土俵に立てる。」
恩師の言葉を聞き、今までのやり方では足りないと悔やんだ。優秀なクラスメートに勉強のコツなどをアドバイスしてもらい、それをすぐさま実践し、多少はレベルアップにつながったが、やはり彼らには追いつけず、大学院修了時には大きな大きな差となってしまった。
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