トルコデザート専門店:「elit baklava(エリート バクラヴァ)」
幾重にも重ねられた生地のぶんだけおいしさが宿る「バクラヴァ」。 |
トルコをはじめアラブ諸国ではいわずと知れたお菓子「バクラヴァ」などを手作りする、デザート専門店。機械はすべてトルコから取り寄せ、現地で腕を磨いたベテランのパスタジュ(お菓子職人)が本場さながらの味を提供する。
が、残念ながら、こちらはレストランではなく「取り寄せ専門店」。だから、ここで紹介するのはどうかと思ったのだが、トルコと甘いものは、切っては切れない関係。しかも、生地から手作りするお店はここだけ。今後もそうあるものではないだろう、そう思って挙げてみた。番外編だと解釈していただけたら幸いです。
さて、この「エリート バクラヴァ」では、注文を受けてから作り上げる受注生産スタイルをとっている。だから、いつでも作りたてのおいしさがいただけるのが特徴だ。「作ってからなるべく早く食べてほしい。トルコのデザートは香りと生地のおいしさが命だから。」そんな想いを胸に、頑ななまでに貫くその姿勢に、お菓子への愛情とプロ意識の高さがうかがえる。
頭が痛くなるほど甘~い、と賛否両論あるトルコのお菓子だが、辛党のワタシは、なぜか時折無性に食べたくなる。なぜって?自分でもよくわからないのだが、とにかくトルコのお菓子には不思議な魅力があることだけは確かだ。
<お店の詳細>
elit baklava(エリート バクラヴァ)
■ elit baklava(エリート バクラヴァ)
住所:東京都中野区鷺ノ宮4-37-17
電話:03-3330-7648
その他、しばらく訪れていないので少し様変わりしたかもしれないが、渋谷のヒラル(渋谷)。こちらのお店は、メニュー数が少ないながら、トルコの郷土料理、アクサライ地方の料理を提供しているところは特筆したい。あとは、表参道の「トプカプ」。帝国劇場近くにもお店を出したけれど、私はこじんまりとした表参道店のほうが好き。料理自体に強いインパクトがあるお店ではないけれど、安心できる味をいただけるというのかな、寛げる空間もこれまたよし。
今回、高級店として「ブルガズアダ」を紹介したが、この店がオープンする前は、「ハレム」も利用していた。きめ細やかなサービスと日本人向けに料理の塩分量を控えていることから、年配のかたや“トルコ料理といったら肉料理だけ”“辛い”のイメージを抱いているかたには、時折このお店にお誘いした。料理の量が少なく、値段が高め。求めるものが違うワタシは、このところ足が遠のいているが、こちらも料理はひとつひとつ丁寧に作られていて、よいお店であると思う。
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