マンション購入術/新築マンション購入の流れ

マンション購入のダンドリ・スケジュール(2ページ目)

マンションを購入するときには、契約や住宅ローンの借り入れなど、いくつかの手続きを経なければなりません。はじめて新築マンションを買うときに戸惑わないよう、購入のダンドリを確認しておきましょう。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

購入を申し込み、ローンの事前審査を受ける

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購入申し込みから引き渡しまでは手続きの連続

買いたい物件が決まったら、購入を申し込みます。その際、住宅ローンの事前審査を受けるために源泉徴収票や確定申告書の写しなどの書類が必要です。また申込証拠金や申込金などとして10万円前後の現金が必要なケースもあり、このお金は後に手付金に充当されます。

未完成物件などでは登録受付期間まで購入を申し込めないケースもあります。その場合でも、事前に購入要望書やローンの事前審査書類を提出したうえで、改めて登録期間中に申し込むパターンが一般的です。

登録受付期間は1週間~10日前後で、登録者が2組以上の場合は最終日に抽選が行われるのが通常です。抽選に当選したら、その後1週間程度以内に購入を申し込みます。

手付金を支払い、売買契約を締結

購入を申し込んだら、通常は1週間程度以内に売買契約を締結します。契約の際には手付金として物件価格の1割程度が必要です。週末に抽選が行われ、指定の口座に手付金を振り込み、次の週末に契約というパターンが一般的です。

一度に多くの購入者が契約をする分譲物件の場合は、指定の会場に購入者を集めて契約を行います。契約の際には重要事項説明や管理規約の確認も行われるので、半日程度はかかるのが通常です。重要事項説明とは文字通り、物件や契約に関する重要な内容を宅地建物取引主任者が説明するものなので、事前に説明書を読むなどして疑問を解消しておくことが望まれます。

ローン契約や内覧会を経て引き渡し

売買契約が済むと、住宅ローンの正式な申し込みです。ローンの申し込みは売買契約と同時に行うケースもありますが、日を改めて金融機関で行う場合もあります。

金融機関による審査に通れば住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)ですが、建物が未完成の場合は入居の2カ月前くらいまで待つことになります。司法書士による登記の手続きもローン契約と同時に行われるのが通常です。

ローン契約と前後して、建物の内覧会が行われます。設備や建具の不具合、図面との食い違いなどがないかどうか確認し、必要な場合は補修してもらう手続きです。また物件によっては入居説明会が開かれ、管理組合の結成や駐車場の抽選、保険やオプション品の説明などが行われます。

その後、ローンや登記などの諸費用の振り込みや残金の決済が済むと、カギの引き渡しが行われ、晴れて新居に引っ越せることになります。

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