カナダならではの体験! サケの遡上ウォッチング
川を遡上するソーカイサーモン(紅鮭)。体長は50~60cm程度 (C) Blue Works
一口にサーモンといっても、色々な種類がいて、太平洋にはスプリング、ソーカイ、コーホー、ピンク、チャムと5種類の鮭がいます(サーモンの種類についてはカナダのグルメの記事をご参考に)。5種類全てのサーモンが川を遡上するのですが、どの川でも遡上が見られるわけではなく、サーモンによって遡上する時期も異なります。この記事では、そんなサーモンの遡上が見られるポイントや時期についてご紹介します。
ダウンタウンからアクセス可! キャピラノサーモンハッチェリー
ガラス張りの魚道から、遡上するサーモンが見られる! 画像内に見えるのはコーホー(銀鮭)で体長は60~70cm(C) Blue Works
この孵化場の特徴は、博物館のように様々な展示物があり、しかも日本語での説明があること。そして、上の写真にあるようなガラス張りで人工の魚道が設けられていて、サーモンが実際に遡上するところをライブで見ることができます。
このハッチェリーに遡上してくるサーモンはコーホー(銀鮭)が大半。真っ赤に染まる紅鮭は見られませんが、コーホーも少し赤みを帯びますし、大きな魚体のサーモンが遡上するシーンは迫力十分。
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■Capilano River Hatchery
アクセス:シーバスでノースバンクーバーのロンズデールキーへ。下船後、236系統のバスに乗り換え、キャピラノつり橋のバス停から2つ目で下車。バス停の前にあるCapilano Park Roadを徒歩で約20分
入場料:無料
開館時間:8:00~16:00(冬季)~20:00(夏季) 年中無休
シーズン:10~11月
真っ赤に染まるサーモンが見られる、ウィーバークリーク
遡上の際には真っ赤に染まる紅鮭 (C) Blue Works
このウィーバークリークは、数が減っている紅鮭が産卵しやすいよう、人工的に浅い流れが作られており、産卵しているサーモンが非常に見やすくなっています。ピークシーズンには、サーモンを踏まずに川が渡れるのかと思うほどのサーモンが見られますよ(実際に踏んではいけません)。レンタカーを借りて回るような旅慣れた人には、ぜひおススメのポイントです。
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■Weaver Creek
アクセス:ハイウェイ7号線を東へ約100km。Morris Valley Rdにて左折し、約12km。所要約2時間
入場料:無料
開館時間:午前8時から日没まで
シーズン:10月。シーズン以外は閉鎖
住宅地のど真ん中を流れる川にもサーモンが!?
産卵場所を探すチャムサーモン (C) Blue Works
住宅街の中を流れるストーニークリーク (C)Blue Works
この川はストーニークリークという川で、バンクーバーのお隣バーナビー市を流れる小川。この川には、体長70cmを超えるようなチャムサーモンが遡上してきます。この鮭は遡上すると体色が緑っぽくなるため、非常に見づらいのが難点ですが、間違いなくサーモン! それも、特別な施設があるわけでもなく、散歩がてら見えてしまうという、ある意味、本当のサーモン遡上ウォッチングが楽しめる場所です。
ダウンタウンからも電車とバスでアクセス可能なので、旅の上級者はぜひお試しあれ!
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■Stoney Creek
アクセス:スカイトレインにてローヒード駅下車。110系統のバスに乗り換え約5分。合計所要時間約45分
シーズン:11月