調味料・冷凍食品は大津が断トツ!
家計調査の中でも、食料品関連のデータをご紹介してきました。次は、調味料関係を見てみましょう。調味料の全国トップ10の中に、関西から1つの市が入っています。それは、大津市で3位。1,2位が松江、長野市、4位以下が盛岡、鳥取、金沢、山形…と続きます。関西地区とは離れた場所の中に大津市だけが入っていますね。大津市の消費は、調味料の中でも食塩、しょう油、みそ、砂糖、酢などは多くありません。多いのは、風味調味料(全国1位)、ふりかけ(同7位)、つゆ・たれ(同9位)、他の調味料(同2位)となっており、だし関連が多いのがわかります。これらの項目に他の関西の都市はランクインしていません。他の関西の都市と違いますね。市販の調味料が好きな大津市のようです。
冷凍食品でも全国2位に大津市が入っています。他の関西都市は入っていません。ここでも、大津市だけが入っていますね。調味料と冷凍食品の消費が盛んな大津市。合理主義なお土地柄のようです。
外食の傾向は?
外食にかける費用が多いのは大津市。奈良市、京都市も多く、京都・滋賀・奈良エリアで多いのが目立つ。 |
外食の中でもきわだっているのが奈良市。ハンバーガーの消費金額が全国5位。他の関西の都市がトップ10に入っていないところを見ると、奈良市だけがきわだっていますね。
喫茶代では、神戸市が全国4位と高いですよ。奈良市も7位となっています。神戸市に喫茶店が多いのもわかりますね。奈良市は、ハンバーガーや喫茶店にお金を使っているのがわかります。「ちょっとお店に入って……」といった会話が多いのかもしれません。
京都・奈良はコーヒー好き
最後に飲み物のほうを見てみましょう。前ページでも書きましたが、紅茶は全国1位が神戸市。7,9位に京都、奈良市が入っています。一方、コーヒーは、京都市が4位、奈良市7位、大津市10位と続きます。一方、緑茶は関西の都市はランクインしていません。京都や奈良では緑茶というイメージがわきますが、住民はコーヒー好きのようです。お酒のほうは、ビールの消費量で大阪市が10位にランクインしている程度。清酒、焼酎、 ワイン、発泡酒などは関西エリアの出番なしといったところですね。ちなみに、お酒に一番お金を使っているのは、秋田市。続いて、新潟、広島、高知、青森……となっています。
グルメ志向が強い関西
家計調査から世帯の食品関連の消費傾向をみてきました。関西エリアでは、パン、牛肉、卵などの消費が多く、お酒などの消費が少ないことがわかりましたね。「食い倒れの大阪」のようにグルメ志向が高いのがよくわかります。同じ関西でも嗜好が少しづつ違うこともわかりました。特に大津市では調味料や冷凍食品、外食にかける費用の多さが目立ちました。また、大阪市より、京都、大津、奈良市のほうが多くの食材にお金をかけているのもわかりました。 これらの例はほんの一部。同じ市内でも、エリアによって嗜好も変わってきます。気になるエリアのスーパーなどに出かけて、で自分の目で確かめられてはいかがでしょうか?意外な一面が見られるかもしれませんよ。
【関連サイト】
◆総務省統計局 家計調査
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