少子高齢化の傾向は、同じエリアや隣接エリアであってもその地域の持つ事情により異なり、分布の傾向が一様に広がっているわけではありません。とはいえマクロの視点も押さえておくことも大切です。阪神間、北摂とその傾向を紹介してきましたが、今回は大阪府下全体を俯瞰してみてみます。

はじめに、15歳未満人口の比率を見てみましょう。大阪府下を8つのエリアに分類し、それぞれの15歳未満人口比率を色で表してみました。

年齢別人口比率

15歳未満の人口比率(平成22年国勢調査より)

エリアの区分は以下の通りです。
  • 大阪市地域…大阪市全域
  • 三島地域…吹田市、高槻市、茨木市、摂津市、島本町
  • 豊能地域…豊中市、池田市、箕面市、豊能町、能勢町
  • 北河内地域…守口市、枚方市、寝屋川市、大東市、四条畷市、交野市
  • 中河内地域…八尾市、柏原市、東大阪市
  • 南河内地域…富田林市、河内長野市、松原市、羽曳野市、藤井寺市、大阪狭山市、太子町、河南町、千早赤坂村
  • 泉北地域…堺市、泉大津市、和泉市、高石市、忠岡町
  • 泉南地域…岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、熊取町、田尻町、岬町

子供が少ない大阪市内、多い泉南地域

地図では位置関係をわかりやすくするため市町村の境界に線を入れていますが、15歳未満人口比率はエリア全体の数字を着色していますのでお間違えの無いようにして下さい。

黄色が一番15歳未満人口比の低いエリア、すなわち子供が少ないエリアです。大阪府では大阪市がいちばん子供が少なくなっています。赤みがますに連れて比率が高くなり、一番高いのは赤色。泉南地域がいちばん子供が多いエリアです。

郊外に進む程子供は多い

北摂エリア阪神間エリアを町丁目でみたときは、大規模マンションと分譲後間もないニュータウンがあるエリアに子供が多くいました。一方、複数の行政区にまたがる大きなエリアで見た場合、大阪市内を中心に郊外に進む程子供が多くなっています。

ところで、大規模マンションやニュータウン分譲が当該エリアの年齢別人口比率に与える影響は町丁目単位では相当大きくなります。しかし、今回採用した複数の行政区にまたがる区分では、実際に計算はしていませんが、そのインパクトが弱まると考えられます。ちなみにエリア別の人口は大阪市が約266万人で最大ボリューム。他のエリアは北河内地域、泉北地域が共に118万人強、いちばん規模が小さい泉南地域で約58万人です。

そのように考えると、郊外に進む程大規模マンションや分譲中ニュータウンの占める比率が高いと考えられる一方、「都心に近い程子供が少なく、郊外に進むほど子供が多い」という現状には他にも理由がありそうです。その理由は簡単にはわかりませんが、少なくとも、マスコミや広告等で見かける程には「都会での子育て」は進んでおらず、まだまだ子育て層にとっては郊外の方が指示されていると考えてよいでしょう。

続いて次のページでは、大阪府下65歳以上の人口比率を見てまいります。