京都中心部を少し北に離れた出町柳
(上)「出町柳」駅の駅舎。京阪電車・叡山電車、両方の表示が見える(下)「出町柳」駅周辺の景色。こんもりした緑は下鴨神社 |
ただし「出町柳」という住所があるのではなく、これはあくまで駅の名称です。駅舎があるのは田中上柳町と田中下柳町の間。賀茂川にかかる最寄りの橋の名前が出町橋。これらから合成されてできたのが「出町柳」とのことです。
京都のメイン繁華街となる四条通と、京阪本線が交差する京阪本線「四条」駅。ここから3駅北にある京阪「出町柳」駅は、実は大阪に出るのは至極便利。「出町柳」駅からは京阪本線への乗り入れがあり、「淀屋橋」駅に一本。特急を利用すれば50分強で移動可能。というわけでこれから紹介する場所は「ちょっと外れた京都」でありながら「十分、大阪通勤圏」でもある、というわけです。
大阪に出るのは京阪電車で一本で「京橋」駅「天満橋」駅などを経て「淀屋橋」駅着。この路線で通勤・通学に問題のない方はよいのですが、JR線を利用して大阪方面に向うには京阪「出町柳」駅より今出川通を西方へ約1km強の場所にある京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅を利用してJR東海道線「京都」駅へ行く必要があります。乗車時間は10分程度。
また、車の便はどうでしょうか?京都から遠方へ出向くには名神高速道路の京都南インターもしくは京都東インターを利用することになりますがいずれも5km以上離れています。他に主だった自動車道もなく、大阪市内や阪神間、南大阪などと比べると自動車道の充実度はやや劣ります。
個性豊かな3つのエリア
(上)橋の上から真北を見てのショット。向って右側が高野川、左が賀茂川(下)古い建造物でなく新しいモノも多い。写真は「吉田エリア」で見つけた絵本屋さん |
まず、川の東側のエリアは「吉田エリア」。エリアを代表するランドマークは京都大学。いろいろな学部が点在しており、かなりの面積を京都大学が占めます。
続いて、川の西側は「今出川エリア」。エリアを代表するランドマークは「京都御苑」。京都市営地下鉄「今出川」駅の南東方向はすべて「京都御苑」といっても過言ではありません……、というよりも本当に数ブロックにわたってすべてが「京都御苑」です。
そして最後は、川と川とに挟まれた「下鴨エリア」。ランドマークは「下鴨神社」。こんもりとした森のような「下鴨神社」がエリアの中心に鎮座します。
各々のエリアに、個性的なランドマークがある「出町柳」界隈。次ページでは「吉田エリア」からご紹介してまいります。