京都の中心部と言えば、四条通の地下を走る阪急京都線の終点「河原町」駅から「烏丸」駅あたり。そこからもう少し西側(大阪側)に足を延ばした阪急「大宮」駅あたりまでは、いろいろなメディアで紹介される機会も多いエリアです。今回は、その「大宮」駅のさらに1駅西側、「河原町」駅から数えて4つ目の駅、阪急京都線「西院(さいいん)」駅界隈を紹介します。

中京区西端にある関西最古の地下路線

地下路線
阪急京都線「西京極」駅を越えて「西院」駅に入る200m程手前で地下に入る。住宅街の真ん中にある地下への通路は、秘密基地への入り口のようでちょっと格好いい。
金閣寺界隈から南に抜ける西大路通と、八坂神社周辺を起点に嵐山近接の松尾大社までを東西に走る四条通の交点である「西大路四条」の交差点の地下に阪急「西院」駅はあります。このような説明の仕方をすると観光地ど真ん中な感じがしますが、周辺一帯はあまり観光地として注目されることはありません。行政区分では、京都市中京区と京都市右京区の区境あたり。西側が右京区、東側が中京区です。

特急は停まりませんが通勤特急や快速急行などの優等列車が停車する「西院」駅は乗換なしの一本で「梅田」駅まで行けるため、大阪方面への通勤・通学は便利です。ラッシュ時には40分強で到着します。

阪急京都線は「西院」駅の西側200mあたりのところから地下にもぐり、「河原町」駅から「西院」駅までが地下駅となります。「西院」駅から「大宮」駅までの地下部分は関西発の地下路線で、社団法人土木学会から第一回の土木遺産に選ばれています。

また、阪急「西院」駅のすぐ東側には京福電鉄嵐山線「西院」駅があります。漢字で書くと同じ表記ですが、こちらの読み方は「さい」。ちなみに「さいいん」の地名は、親より先に死んだ子供が石を積んで父母を供養するといわれている「賽(さい)の河原」からきているとする一説があります。現在、住居表示「西院」は「さいいん」と読んでいます。

イオンモールと京都ファミリー、二つの大規模店舗


イオンモール京都ハナ
京都ファミリー
(上)「イオンモール京都ハナ」。「ハナ」というネーミングは「花」+「華やか」+「はんなり」の三つの「はな」からきています(下)「イオンモール京都ハナ」と比べると少々古い感じがする京都ファミリー
河原町から大宮あたりまでの四条通を中心とした帯状のエリアには中小の商業施設があまたありますが、大宮の駅を過ぎ、JR山陰線を越えたあたりからは街の雰囲気が変わります。四条通沿いや駅周辺には相変わらず相当数の店舗が並んでいるのですが、幹線から中に入った場所では個店の密集度が少し薄くなり住居の割合が格段に多くなります。

これは周辺の用途地域計画による影響が大きいです。地域によらず主要幹線沿いは商業地域・近隣商業地域の指定が多いのですが、幹線から中に入ると用途地域の指定は街によって異なり、それにより街の雰囲気が変わる場合が多いです。

四条通および主要な幹線沿いも用途地域は商業地域になっています。しかし、河原町から大宮までの間は幹線から入ったエリアであっても商業地域に指定されているのに対して、大宮以西すなわち西院界隈は幹線から入ったエリアは準工業地域となります。

大宮以西の繁華街と比較して、西院以東は、広い敷地の施設が目立ちます。1995年に近鉄百貨店が撤退し今は「ジャスコ京都西店」と専門店街からなる「京都ファミリー」、2輪車指導員によるパレードがネット上で話題になったことがある「デルタ自動車四条教習所」などは「西院」駅が最寄り駅です。また、2004年3月グランドオープンした140の専門店をもつ「イオンモール京都ハナ」は「西院」駅から徒歩約15分、島津製作所の跡地です。

少し離れて四条通沿いを西に向かって徒歩約15分程行くと京都外国語大学があります。その辺りから西は工業地帯となりすこし殺風景です。三菱自動車関連の広大な施設が広がります。

次のページでは駅周辺の風景をご覧ください。