「住みやすい街選び」の際に、鉄道の駅が近くにあるかどうかは大きなポイントの一つです。およそ駅に近い土地の方が資産価値が高くなり不動産価格も高くなります。近くに駅ができた事によって不動産の価値が上がる場合もあります。しかし、周辺に駅が複数できる例はそれほどないでしょう。今回はそんな珍しい例、阪急「洛西口」駅・JR「桂川」駅周辺をご案内します。

近接してできたJRと阪急の新駅!

桂川駅
洛西口駅
(上)JR「桂川」駅。まるで行政が建築した「市民ホール」といった感じの外観(下)阪急「洛西口」駅のホーム屋根は竹を割った形状を模している
今回紹介いたします阪急京都線「洛西口」駅は2003年3月に開業、JR京都線「桂川」駅は2008年10月開業。行政区分では阪急「洛西口」駅が京都市西京区と向日市、JR「桂川」駅が京都市南区となります。行政区はバラバラですが、両駅の距離は500mしかありません。

阪急京都線とJR京都線は並行して走っており、両線の駅が近距離に存在するのはそれほど珍しくなく、JR「摂津富田」駅・阪急「富田」駅(各々高槻市)やJR「山崎」駅・阪急「大山崎」駅(各々京都府大山崎町)は直線距離で200m強しか離れていません。

しかし、阪急「洛西口」・JR「桂川」の両駅は、さらに同線の隣接駅とも距離が近く、阪急「洛西口」駅は「東向日」駅と、JR「桂川」駅は「向日町」駅とそれぞれ1km程度しか離れていません。向日市・京都市西京区・京都市南区の行政境周辺は、ここ10年の間に1平方キロメートル四方にJRと阪急の駅が2つづつある「鉄道駅過密エリア」となったわけです。

キリン京都工場跡地再開発が注目!

看板
残る建物か?
キリン工場跡地は、なんせ広大。一部建物は解体されず残されている(2009年12月)
なぜ、鉄道空白エリアでもない場所に新駅が2つもできたのか?JR・阪急ともにキリンビール京都工場跡地開発を見越しての新駅設置と考えられます。

キリンビール京都工場跡地開発は工場跡、周辺エリアともに約10haの広大な開発です。

当初の計画からはかなり進捗が遅れているのですが、今のところは向日市役所のホームページで見かけた議事録を見ても着々と進んでいるようですし、いろいろな移転計画も決定してきている様子です。

何ができるかは未定ではあるものの、買物施設等々ができ便利になるのは確実。オープンするのが楽しみです。反面、現状の周辺交通インフラは脆弱で、開発後には交通渋滞が懸念されます。

さて、そのように将来性が期待される両駅周辺ですが、現在の街並はそのようなものでしょうか?次のページでは、まずJR「桂川」駅周辺の街並みを写真中心にご紹介いたします。