依頼するのがたいてい一歩遅過ぎるリフォーム
〈失敗事例-3〉
防犯対策リフォームの依頼は、空き巣に入られた後に依頼されるケースも多い。
加えて警備会社とホームセキュリティの契約を結んで万全の対策を取ったと思うのだが、1回でも空き巣に入られたと思うと、何となく怖くて気持ちが悪い。
【住宅メンテナンスの見極めポイント-3】
防犯リフォームの依頼で目立つのが、空き巣に入られた後に割れたガラスを交換したり、ピッキングされた鍵を交換するついでに防犯対策をするというもの。でもそれでは一歩遅いのです。
防犯は、できるだけ早い時期に対策をしておきましょう。悩んでいるうちに泥棒に入られては元も子もありません。防犯対策リフォームのポイントは下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
不安になり、不必要な工事をしたせいで雨漏りが発生
〈失敗事例-4〉
不安をつかれ、不要な工事をしてしまったせいで雨漏りが発生。
その業者は、「このままにしておくと雨漏りの危険があり、屋根の下地もダメになる。今のうちにやっておけば安心だ」 と言う。
不安になり、費用も安くしてくれるというので修理の依頼をしたが、数ヶ月後、大雨の日に今までしなかった雨漏りが発生。その業者には連絡が付かず、近所の工務店に見てもらったところ、不要な工事がされていて、そのせいで雨漏りをしていることがわかった。修理は改めてその会社に依頼した。
【住宅メンテナンスの見極めポイント-4】
訪問販売ですぐその場で決めてしまったり、値引きにひかれて契約するのはNGです。悪質な業者の特徴に、契約をやたらに急がせるというものがあります。じっくり考える時間を取りましょう。
なぜ飛び込みの業者の営業トークに不安になってしまうのか?
素人目にわかり難く目に見えにくい場所は、何か言われると焦ってしまい、「もしかして?」と不安になってしまう。
住宅のメンテナンスに関する工事は、早く手を打っておけばそれだけで済んだことが、放置しておくことで他にも被害が広がり、後で大きな費用が掛かってしまうケースが多いからです。
しかしその言葉が本当にそうか、見極めるのは難しいもの。 悪質な業者の被害が目立つのは、シロアリ、屋根、外壁、耐震改修です。つまり素人目にわかり難く、目に見えにくい場所。状況が把握できないので、何か言われると焦ってしまい、「もしかして?」と不安になってしまうのです。
我が家の状態をいつも正確に把握していれば、必要なリフォームがわかる
我が家に必要なリフォームを見極めるには、自分で我が家の状態をシッカリ把握しておくことが必要。
と言っても、自分で見てまわるのは危険ですし分かり難いですから、信頼できる業者に定期的に家の点検をしてもらいましょう。
我が家の状態をいつも正確に把握していれば、通りすがりの人の言葉に不安になることもありませんし、随時必要なリフォームを、時期を逃さず行っていくことができます。お勧めは家のカルテを作っておくこと。メンテナンスの履歴がハッキリしていれば、家の売却時にも役立ちます。
もし不安になったら決してあせらず、2~3社程度の業者に見てもらって、「現在我が家に必要な工事」を提案してもらい、比較検討しましょう。下記に業者の選び方と、悪徳業者の手口とその対策をご紹介していますので、ご覧になってみて下さい。
また築年数別の家の劣化の実例とリフォームのポイントは下記でご紹介しています。 【関連記事】
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