リフォームの訪問販売で外壁塗装に失敗してしまった事例をご紹介します。トラブルを防ぐポイントは、とにかくその場では決めないこと!注意点と被害にあった場合の相談先や対処法もチェックしておきましょう。

リフォーム訪問販売のトラブルは少なくない、トークだけで判断は難しい

のぞき窓

毎日のように電話や訪問によるセールスがある家も。リフォームの成功への第一歩は業者選びから始まる。

昼間に家にいると、リフォームを勧める電話や訪問販売がやってきます。国民生活センターによると、リフォーム工事の相談では、訪問販売に関するものが目立っていて、雨漏りすると脅かされて契約した、高齢者が契約したことを家族が気付いて相談したなどのケースがあるとしています。

他に最近のトラブル相談事例として、瓦が落ちていたと通りがかりの業者に言われ工事契約を交わしたが、高額なのでクーリングオフをしたいがどうしたらいいか、訪問販売でやってきた業者に外壁塗装をしつこく勧誘され見積もりを出すよう伝えたら、見積もりを出したら即契約になると言われ、つい契約してしまったがどうしたらいいか、などがあります。

悪質な業者は消費者の不安をあおりつつ、セールストークに長けているので、その場で良し悪しを見抜くのはとても難しいことです。今回は実際にあった外壁塗装リフォームの訪問販売のトラブル事例から、注意しておきたいポイントをご紹介します。

 

都内一戸建て、訪問販売による外壁塗装リフォームのトラブル事例

塗料

外壁塗装の直後はキレイでも、数年経ってから失敗に気付くことも。だからこそ信頼が大事。

リフォームの訪問販売で、営業マンがやってきて近所で外壁塗装行っているので、今一緒に工事をすれば安くできると勧められた。また足場を掛けないので半額でできると言う。

営業マンの感じもよく、保証は10年間でアフターサービスもあるとのことなので、その場で外壁塗装工事を依頼した。

それから3年後、外壁の下地が浮き上がり壁の段差がピンク色に染まってきたりするなど、状態がひどく悪くなってきたので、リフォーム業者に電話を掛けてみた。

しかし電話は既に使われておらず、その後の行き先も不明。仕方がないので近所のリフォーム店に外壁を見てもらったところ、当初の約束より質の低い塗料が使われていて、下地処理も行われていなかったことがわかった。

また2階の雨戸の外側のフチや、庇の縁など、見えにくい部分は全く塗装がされていなかった事も発覚。仕方なく改めてまた外壁塗装をすることになった。

 

リフォームの大幅な値引きには裏があることを知っておく
〈訪問販売トラブルポイント-1〉

電卓

いきなりの大幅値引き。喜ぶ前に「なぜそんなことができるのか」を考えることが大事。

建築工事には商品の定価はあっても、工事代金に定価はありません。リフォームの見積もりとは、一般的に材料費や人件費などの原価に必要経費を加えて、そこに利益を乗せたものですので、原価を削ればいくらでも値引きが可能です。

大きな値引きをしてもらうと、確かに嬉しい気持ちになります。しかし大幅値引きには裏がある!初めから利益を大幅に上乗せした価格設定をしてきているか、人件費と材料費などの原価を削って質を落としてくるかの、どちらかである可能性が高いのです。

実際に、質の低い塗料を使う、2度塗りの手間を1度で済ます、見えないところは手を抜くなどの粗悪工事をされた例もあります。外壁塗装は、家の寿命を左右する重要なメンテナンス工事です。値引きの話をされたら、喜ぶ前に、なぜそんなことができるのか?を考えてみましょう。

よくある誘い文句には、「お宅は角地なので宣伝になるので外壁塗装を半額でやります」「今週中なら足場が使いまわせるので足場代はタダになります」などがあります。訪問販売でいきなり大幅な値引きを提示してきたら要注意です。トラブルを避けるためにも、値引きの話に安易に乗らないよう注意しましょう。

 

その場では契約をせず、他のリフォーム業者と比較する
〈訪問販売トラブルポイント-2〉

契約

その場での契約は避けて。他社との比較をする相見積りをとって比較すると色々なことが見えてくる。

訪問販売の営業マンのセールストークから、会社の良し悪しを見抜くのも難しいものがあります。資格の有無もあまり当てにはなりません。

良心的な業者はたくさんいます。しかし一部の心無い人達のためにトラブルが多発し、業者側も仕事がし難い状況が起きています。

大切なことは、その場では絶対に契約をしないこと。悪徳リフォーム業者の共通の手口は、「考える時間を与えない」というものです。時間を掛けてじっくり考えればおかしいことも、その場では気付かず、乗せられて契約してしまえば、トラブルに巻き込まれてしまいます。

「今すぐやらないと外壁がダメになります」「地震がくれば危険です」「このままでは雨漏りしてしまいます」など、訪問販売でのトラブルでは、外壁塗装の他に屋根や耐震など、外回りの工事で不安をあおる手法が目立ちます。

リフォームを検討する場合は、まず正式な見積書と計画書をもらい、また同じ工事内容で他の業者からも相見積もりを取って比較検討しましょう。相見積もりとは、単純な費用の比較をするためだけのものではありません。大切なことは、見積もりを取る作業を通して、工事内容の詳細や会社の工事体制、保証制度、実績、担当者の人柄など、様々な視点からじっくり検討し、工事の妥当性と依頼先を見極めることにあります。

 

外壁塗装工事では足場の大切さを知っておこう
〈訪問販売トラブルポイント-3〉

単管足場

足場とは仮設工事の中の1つで、高所の工事をスムーズに進めるために一時的に設けるもの。

「足場を掛けないので安くできます」というセールストークにも注意が必要です。

本当に足場が不要な家の作りならともかく、2階建て以上で外壁塗装を行う場合、ていねいに工事をするためには、ほとんどの場合、足場を必要とします。

必要なのに足場を使わないということは、手が届きにくい部分は雑になる、見えない部分は省略するといったリスクを負う可能性が高いのです。

足場は安全に適正な工事を行うために必要な仮設工事です。と言っても費用が掛かることですから、一回掛けたら徹底活用して、足場が必要な工事はその時にまとめて行っておきましょう。外壁塗装と一緒に工事をしておくとお得な、足場が必要な工事リストは下記にまとめていますので、あわせてご覧下さい。

実際に工事した現場を見せてもらえば安心できる
〈訪問販売トラブルポイント-4〉

化粧

塗装工事は女性のお化粧のようなもの。下地がしっかりできてなければ一見キレイでもすぐ崩れる。

外壁の塗装工事は女性のお化粧と同じで、下地がしっかりできてなければ一見キレイに塗れていても、早くに崩れてしまいます。

塗装工事の差は数年経ってから出てきます。その場ではすぐにはわからないことも多いので、実際に工事をした現場を見せてもらうようにすると安心です。

近所で工事中の家があればのぞいてみるのもいいでしょう。マナーや下地処理の様子などを自分の目で見て確認することができます。

外壁塗装の依頼の手順や注意点、色選びの方法などは下記でまとめていますので、あわせてご覧になってみて下さい。

リフォーム訪問販売のトラブルに巻き込まれたら早めに相談を

訪問販売での工事契約は、契約日から8日以内であれば、クーリングオフで解約ができます。また悪質な場合は期間が過ぎても取り消しできる可能性があります。トラブルに巻き込まれたと思ったらなるべく早い段階で「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」などの然るべき機関に相談しましょう。

悪徳業者の手口と見抜き方、小さな工事から大きなトラブルを引き起こした例、そして災害に乗じて増える悪徳業者対策については、下記でまとめていますのでぜひチェックしてみて下さい。
また口コミでの業者選びにも意外な落とし穴が待ち受けていることがあります。口コミでは評判が良かったのに失敗してしまった事例は下記でご紹介しています。

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