法律的にはなんの決まりもありません。あくまでも、「慣習」として存在するものです。いわば、お中元やお歳暮と同様に、感謝の気持ちとして払うものですから、法律的な意味はありません。
でも、実際に「礼金は払いません」なんて言ったら、やっぱり部屋を貸してもらえないのが事実です。(とはいえ、人気がない(?)物件なら、礼金なしにして、という交渉は可能です)
■ 今後、礼金はどうなる?
地域ごとに異なる礼金の慣習。首都圏ではまだまだ根強く残っています。が、そうはいっても大家さんも部屋を借りてくれる人を見つけるために、礼金をナシにしてその物件に競争力を持たせる傾向もあるようです。
上の表は、リクルート調べのエリア別礼金取得状況ですが、首都圏でも礼金2ヶ月が主流なのは東京都だけ。埼玉県や千葉県では礼金ナシや1ヵ月が主流になってきています。
戦後始まったこの慣習もバブルのころまでは大家さん側が強気に出ていたため、「貸してあげたお礼として」徴収していた礼金ですが、バブル崩壊とともにその慣習も一部では崩れてきているようですね。
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