どんな人が摂食障害になりやすいのでしょう?
理由はいろいろですが、共通していえるのは感受性がとても高い性質の持ち主であることだと思います。これは決して悪いことではないのですが、何事においても深く受け止め過ぎてしまうために、心が傷つきやすくなってしまうんですね。だから余計に他人の意見や目が非常に気になる。すると「他人の評価=自分の評価」みたいなとらえ方をしてしまうようになり、自分で自分らしさを認めたり、見い出していきにくくなります。このように摂食障害になりやすい人は、自分らしさを見い出せていなかったり、見失ってしまった人に多いように思います。
あやさんの場合はどうでしたか?
思えば、私も小さいときから「親にもっと好かれたい、もっと愛されたい」という気持ちでいっぱいな子でした。親だけに限らず、「人からほめられることなら無理してでもするぞ!」という気持ちがいつもありました。摂食障害は「いい子」がなりやすい病だとよく聞きますが、「いい子でいなさい!」といわれてそうしてきたわけではなく、“いい子でいないと落ち着けず、不安で仕方なかった子”がなりやすい病なのではないかと思います。これは、私が多くの摂食障害者をカウンセリングする中でも感じることです。