ぎっくり腰の痛み緩和には、骨盤ベルトやコルセットが有効
幅が広いタイプの腰痛ベルト。腰痛ベルトも用途に合わせて選ぶことが大切です
慢性的な腰痛とは違い、急に発症する腰痛「ぎっくり腰」。横になって安静に過ごすのが良いと分かってはいても、どうしても外せない仕事や子供の送り迎えなどがあるときはそうも言っていられません。痛みを緩和するお助けアイテムとして、腰痛ベルトや骨盤ベルト、コルセットがあります。腰痛ベルトや骨盤ベルト、コルセットの買い方、選び方、巻き方を詳しく解説しましょう。
<目次>
- 腰痛・骨盤ベルトやコルセットの買い方
- 腰痛・骨盤ベルトの市販されている商品の種類
- 腰痛・骨盤ベルトの選び方……サポート力や通気性など
- 骨盤ベルトと腰痛ベルト、自分に合うタイプを知る簡単セルフチェック
- ぎっくり腰のサポーターグッズ購入前の代用法
- 腰痛・骨盤ベルトでぎっくり腰の痛みが楽にならない場合の対処法
腰痛・骨盤ベルトやコルセットの買い方
幅が狭いタイプの骨盤ベルト。用途に合わせて選ぶことが大切
一方、病院以外でもドラッグストアなどの店舗をはじめ、インターネットや通販カタログなどでもよく取り扱われています。入手は簡単ですが、いざ製品を調べてみると、その種類の多さに思わず目移りをしてしまうのではないでしょうか。
腰痛・骨盤ベルトの市販されている商品の種類
ウエストに近い部位を痛めた場合の腰痛ベルトです
幅が広く、ウエスト辺りを中心に巻くもの。腹巻のような柔らかい素材や背部に芯が入っているものなどがあります。そしてもうひとつは、幅が狭く、ウエストよりも下の位置である骨盤や股関節に近いところを締めるように巻くものになります。
腰痛・骨盤ベルトの選び方……サポート力や通気性など
骨盤付近が痛む場合の骨盤ベルトです
幅が広いタイプを選ぶ場合、痛みの強い時やぎっくり腰の直後では、腰に接する部分の上に、さらに伸縮素材のベルトがついた2重・3重補強のサポート力が強いものが良いでしょう。腹巻や下着のガードルのような柔らかめ素材のものは、ぎっくり腰の程度により支えが弱く感じることもあります。大きく分けるとこの2タイプですが、製品によっては、お尻までしっかりと包み込むようにサポートしているものも販売されています。また、最近ではメッシュ素材など通気性の良い製品が多くあります。全ての部分が生ゴムのような通気性の悪いタイプですと、夏はあせもができやすいため要注意です。
できればベルトを試着して付け心地や痛みの緩和度合いを試してみることをおすすめしますが、試着ができない場合には、下記の方法を試してどっちのタイプを選ぶべきか目安にすることができます。
骨盤ベルトと腰痛ベルト、自分に合うタイプを知る簡単セルフチェック
ウエストを中心にグルグル巻きます
家にあるものでよいので、長めの布やさらしなど、巻くことができる布を準備しましょう。
準備した布をウエスト付近で少し強めにグルグルと巻きます。これで腰痛が楽になるようであれば、幅が広いタイプの腰痛ベルトが適していることが多いです。
骨盤、股関節を中心にグルグル巻きます
もし上記の位置では痛みが緩和されず、骨盤、股関節付近で少し強めにグルグルと巻いて締め、痛みが緩和されるようであれば、幅が狭いタイプの骨盤ベルトの方が適していることが多いです。
ぎっくり腰のサポーターグッズ購入前の代用法
ぎっくり腰になってからすぐサポートグッズを買いに行くのは、痛みが強く、負担も大きいため困難な場合も多いでしょう。ベルトを買いに行けない場合には、長めの布やさらしをそのままベルト代わりにしっかりと巻き、腰をサポートすることも可能です。ただし、一人でしっかりと固定するにはある程度の慣れが必要なため、可能であればお手軽な腰痛ベルトや骨盤ベルトの購入をおすすめします。薬箱と同じように腰痛ベルトを家に常備しておきたい人は、あらかじめ試着ができる店舗でフィット感や素材の確認をして購入しておくと良いでしょう。
腰痛・骨盤ベルトでぎっくり腰の痛みが楽にならない場合の対処法
ぎっくり腰の痛みがベルトで緩和されるのは、体を支えるために必要な腹圧や筋肉の働きがベルトでサポートされるためです。しかし、痛めた程度によっては、横になってじっとしていてもズキズキ痛んでしまうケースもあります。この場合はベルトでサポートしても全然楽にならず、歩くことさえままならない状態になってしまうかもしれません。その場合は、腰痛ベルトや骨盤ベルトをつけてでも無理に活動しようとせず、患部を冷却しながら横になり、しっかりと体を休めることをお勧めします。
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