お尻の悩みを他人には言えず、一人で悩んでいる人が多いようです。 |
しかし、この「痔」で悩んでいる人はとても多いのです。そこで、今回から3回シリーズで「痔」についてご紹介しようと思います。なぜかというと、痔の人は腰痛にもなりやすいと予想されるからです。今日からあなたも、お尻と腰のケアをしたくなるはず!?
■第1回 腰にも悪影響?人には言えないお尻の病
■第2回 これは避けたい!腰痛の次は痔になる!?
■第3回 お尻に注目!さっそく今日からお尻ケア
意外と知らない痔の話
座る時間が長いと、痔になりやすくなります。 |
痔は肛門の周辺に起きる疾患です。中でも特に多いものが3つあり、状態や症状などがそれぞれ異なります。「イボ痔」でおなじみの「痔核(じかく)」。「キレ痔」と呼ばれる「裂肛(れっこう)」。「あな痔」と呼ばれる「痔ろう」。以上、聞いたことのある名前ではないでしょうか?
痔の疾患が起こる肛門は、腸とお尻の皮膚がつながって、便の通り道として開通したものです。そして、そこには痔とも関わりの深い、肛門の筋肉もあります。自分の意思で、肛門を調節できる(力を抜いて緩めたり、力を入れて締めたり)筋肉と意識をしなくても肛門を締めている筋肉とがあります。後ほどお話しますが、この部分の血流は大切です。腰部と同様に、血行不良は避けたい部位なのです。
腰痛の人は、痔になりやすい!?
「腰痛の人が痔になる!」なんて聞くと、腰痛持ちの人はショックかもしれませんが、腰痛のない人より注意が必要です。そもそも痔は、肛門に何らかの負担がかかると起こるものです。そのひとつの原因に、肛門の血行不良があります。腰痛はデスクワーカーやドライバー、立ちっぱなしの仕事の人など、腹部・腰部の筋肉を運動させる機会の少ない人に多いです。痔も腰痛と同じ条件の仕事に携わる人に多くみられます。腰痛を起こしやすい状況では、肛門の筋肉の血流も悪くなる可能性があるということです。
また腰痛と痔の共通点として、ライフスタイルとの関係が深いということもあります。生活様式やスポーツ、仕事、食事によっては、腰痛も痔も発症しやすい場合があるのです。ですから「これを注意すれば腰痛も痔も両方予防できる」というありがたい予防策もあるわけです。
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