“冷たい都会人”の4つの特徴とは?
アメリカの社会心理学者ミルグラムは、情報が多すぎて処理できなくなったとき、人は4つの行動をとる傾向があると説いています。この特徴こそ、まさに情報過多時代の都会人にあてはまるのではないでしょうか。1 受けた刺激に対して、できるだけ短時間で処理する 例) 道で近所の人に会っても、挨拶をかわすだけで踏み込んだ会話をしない 2 重要でない情報は無視する 例) 満員電車に乗り合わせても、他人の身なりや行動には特に関心を払わない 3 責任を他人に転嫁する 例) 困っている人がいても自分には助ける責任はない、人にぶつかっても自分に非はないとする 4 個人的な接触を避ける 例) マンションの隣人に苦情を言うのにも家主を介すなど、直接相手に接触するのを避けて社会的な仲介機関を利用する |
「情報洪水症候群」にご用心!
情報の取捨選択能力を高めないと、ストレスをためこむことになる |
したがって、都会に住むことで人間性が冷酷になってしまうというわけではありません。すべては、都会という環境に適応させるためにとられた行動なのです。
情報の取捨選択能力は、日々たくさんの情報に触れていれば自然に身についていきますが、慣れないうちは必要な情報を見分けられず、手当たり次第に情報をかき集めて、振り回されてしまうものです。
日にちやシチュエーションごとに必要な情報は何か、優先順位をつけて考えていくと、情報の選択が少しずつ上手になっていくでしょう。