成功率50%のテーマにチャレンジさせる
チャレンジさせて、クリアできたら思いっきりほめてあげよう |
心理学者のJ.W.アトキンソンは、意欲の高い人ほど成功率50%のテーマに自発的にチャレンジしようとすることを明らかにしました。逆に、意欲の低い人ほど難易度が極端に低かったり、高かったりするものを選ぼうとするのだといいます。難易度が低いものを選べば成功率が高まり、逆に難易度が高いものを選ぶとクリアできない「言い訳」ができるからです。
したがって、やる気を引き出したい場合には、簡単すぎるものでも難しすぎるものでもダメで、成功率50%のテーマにチャレンジさせることが大切です。そして、成功したときにはその努力と成果を大いにたたえ、失敗したときには「またがんばろう」とはげましてあげましょう。
部下や子どもの「やる気」に気を配ろう
その人にあったテーマを選んでチャレンジさせれば、やる気はまた湧いてくる |
したがって、一律に同じテーマを与えるのではなく、各人にあったテーマを選んで、チャレンジさせてみることが理想です。
職場や学校など、多くの人が集まる場所では、最初から一人一人にこうしたきめこまやかな対応をするのは難しいと思います。しかし、「最近、やる気がなさそうだな」と感じる人に対しては、早めにこうした対応をすることが大切です。
そのためにも、職場ではリーダーや先輩に当たる人が後輩の動向に気を配る必要があります。また、子どもの場合には、学校の先生や両親が子どもの様子に気を配り、やる気を早めに回復させてあげることが大切なのです。