ストレス

快感やキレる感情はなぜ起こる?(2ページ目)

やる気が沸くのも、不安になるのも、キレるのも、「脳内物質」のはたらきと関わっていることをご存知ですか? 感情と関わる脳内物質の基本について解説します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

 

セロトニンが少ないと
どうなるの?

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ストレスに弱い人は、セロトニン不足の可能性も!?
最近、うつに悩む大人が増えたり、キレる子どもが多いですよね。このような人は、セロトニン神経のネットワークがうまくはたらいていない人に多いのです。

セロトニンの分泌が少ないと、ストレス刺激が加わったとき、すぐに平常心をなくしてしまいます。その結果、ちょっといやなことがあっても我慢できず、すぐにパニックになってしまったり、落ち込んでしまったりします。

 

セロトニンの分泌を
活性化させる方法って?

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リズム運動で、セロトニンの分泌を活性化させよう
セロトニンは、不規則な生活を送っていたり、日光に当たる機会が少ないと、分泌が少なくなります。また、息をつめる生活も分泌を弱くします。

夜型の生活で、起床も食事の時間もバラバラ。毎日遅くまでゲームやパソコンに集中し、息をつめる生活を送っていませんか? こうした生活習慣は、セロトニンの分泌を弱らせることにつながります。

では、セロトニンの分泌を増やし、ストレスに強くなるにはどうしたらよいのでしょう? 東邦大学の有田秀穂教授は、上のような乱れた生活習慣を改めるとともに、意識的に「リズム運動」を行うとよいと提唱しています(詳しくは、『セロトニン欠乏脳』NHK出版、2003)。セロトニン神経は、一定のリズム運動によって活性化されます。したがって、リズムが繰り返される行動ならどんなものでもよいそうです。

ただし、毎日20~30分間ひたすら続けることが肝要。有田氏によると、ガムをかむ(!)、自転車をこぐ、歩くなど、誰でもできることで十分だそうです。最近、ストレスに弱くなったと思う人は、参考にしてみるといいでしょう。

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