ストレス/ストレス発散・解消法

買い物にはまりやすい人への3つの提案(2ページ目)

ストレスがあると衝動買いしやすくなるわけ、ネットショッピングにはやりやすいわけとは?「買い物依存症」を予防するための“物欲対策”の3つのポイントとは?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

買い物にはまりやすい人への3つの提案

ペットを飼ってみよう
物欲を忘れるには、自然の中で過ごしたり生き物を育ててみよう
そこで、「最近はまりがちかも」と感じたら、次の3つのポイントを試してみましょう。ポイントは、買い物のことを考える時間を物理的に減らし、“物欲”とは対極の生活を試みることです。

1) 物欲をそそるような情報は見ない

物欲をそそるような雑誌やテレビショッピングの閲覧は、しばらくの間控えましょう。新聞の折込チラシも開く前に捨ててしまいましょう。また、買い物には自分だけで行かず、家族や恋人など信用できる人と一緒に行くことです。

ネットショッピングにはまりやすい人は、インターネットのフィルタリングを利用するのも、有効な方法のひとつ。「フィルタリング」とは、有害なサイトや不適切な情報の閲覧を制限できるサービスのことです。

ショッピングサイトの閲覧を制限する設定にしておけば、インターネット利用中でもネットショッピングができなくなります。また、ネット利用時間を制限しておけば、際限なくネットショッピングに興じる心配もなくなります。各プロバイダでも、月額数百円程度で利用できますので、まずは1ヶ月間ほど試してみましょう。


2) 自然に触れて体を動かす

“物欲”とは対極にある気分転換法としては、自然の多い場所(公園、海岸、森林など)で一日のんびり過ごしたり、運動で体を動かして汗をかいたりするのがオススメです。

自然のなかで過ごすと目の前の景色に心が和み、気持ちがリラックスできますし、運動しているときには爽快感に浸れるために、しだいに買い物への執着が薄れていきます。お弁当を持って公園や海に出かけたり、ハイキングやサイクリングなど自然の中で体を動かす喜びを実感してみましょう。


3) 植物や生き物を育てる

買い物にはまる人は、「お金を出せば、何でも手に入る」という価値観から抜け出せなくなっています。

そこで、お金とは無縁の楽しみを増やすことが大事です。たとえば、“生き物”を育てる生活。花やハーブを育てたり、ベランダで野菜を育ててそれを料理に使ったりするのもいいでしょう。ペットを飼育してみてもいいでしょう。ただし、携帯電話やパソコンでバーチャルペットを飼うのは、意味がありません。生きている本物の植物や動物を育てることです。

さらに農業体験で米を育てたり、野菜を育ててみて、一日中農作業に取り組んでみるのもいいでしょう。大地や生き物と一緒になって生活することで、あれほど心を支配していた物欲が小さなものに思えてくるでしょう。
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