ストレス/ストレス発散・解消法

買い物にはまりやすい人への3つの提案

ストレスがあると衝動買いしやすくなるわけ、ネットショッピングにはやりやすいわけとは?「買い物依存症」を予防するための“物欲対策”の3つのポイントとは?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

ストレスがたまると、衝動買いをしたくなるわけ

カードでショッピング
欲求不満を買い物で解消していませんか?
あなたは、買い物が好きなほうですか? 日頃はそれほど買い物好きではなくても、ストレスが続くと、つい衝動買いしたくなる人が多いでしょう。

人は、欲求不満が高まると、別の行動で欲望を満たし、イライラや憂うつを多少なりとも解消したくなるもの。慢性的なストレスを抱えている人ほど、簡単に欲求が満たされる方法でのストレス解消にはまりやすいのです。買い物はその定番です。

思いきり買い物をしてストレスを忘れられると、「またあの快感を味わいたい」「もっといいものをゲットしたい」という気持ちが湧いてきます。しかし、買い物を続けると、必ず欲求不満も訪れます。なぜなら、欲求は増え続けるのに、「予算」には限度があるからです。


ネットショッピングに要注意!

最近ではネットショッピングの普及により、物欲と欲求不満の加熱には際限がなくなってしまいました。

特にネットオークションでは、いいものを安く手に入れられる喜び、他人と競りをしていくスリル、時間を忘れて買い物を楽しめる快楽といった刺激が多い一方で、現実感が薄いために買い物しすぎて自責の念が生まれたり、はまりすぎて時間を浪費したり、次々に出品される商品に目移りして一日中心が乱されたりと、さまざまな弊害も生まれやすいのです。


「買い物好き」と「買い物依存症」の違いは?

今日も一日街をふらつく
買い物が人生の中心になっていませんか?
いつでも買い物のことが頭にちらつき、買い物が自分の生活の中心になって、平常心をなくすほど依存することを「買い物依存症」といいます。

買い物依存症人は、買い物という“行為”に夢中になっても、買った物には興味をなくし、「また買いすぎてしまった」と自分を責めたり罪悪感を持つことも少なくありません。

「もうやめよう」と思っても、雑誌やテレビで物欲が刺激されると、再び心がかき乱され、いてもたってもいられない気持ちになります。そして、気が付けばネットオークションの画面にかじりついたり、一日中デパートをふらついたりと、買い物の泥沼にはまってしまうのです。この状態が進むと、借金したり自己破産するまで買い物をする人もいます。

ただの「買い物好き」のレベルなら、自責の念や罪悪感でいっぱいになったり、平常心をなくすほど“はまる”ことはないでしょう。しかし、ストレス解消のつもりで始めている内にエスカレートし、気が付かないうちに依存度が高まってしまうこともあるのです。


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