贈り手が注意したい4つのポイント
受け手が喜ぶプレゼントは、日頃の会話の中から見つける |
1) プレゼント選びは、日頃の
コミュニケーションから始まっている
受け手との何気ない会話の中から、好みや趣味趣向、好きな色、好物などを把握することが大切です。大好物や趣味にぴったり合った物が贈られると、受け手は理屈ぬきでうれしく思うものです。
しかし、それほどほしくないもの、あってもなくてもいいものをもらっても感動はなく、かえって迷惑に感じることもあります。
日頃のお付き合いのなかで、お互いに「こういうものが好き」「あれがあるとうれしい」という会話をたくさん交わしましょう。このような楽しい会話の積み重ねによって、相手が喜ぶ物を選ぶための眼力が養われます。
2) 「ずっと残る物」は、相手の
趣味をかなり把握している人が贈る
たとえば、洋服、装飾品、服飾品などは趣味にぴったり合っていないと、かなり大きなプレゼント・ストレスになります。したがって、恋人同士や兄弟姉妹、親友間など、その人の趣味をかなり把握している人でないと危険です。
また、食器類なども趣味に合えば感謝されてずっと使ってもらえますが、合わなければ即処分されてしまうため、グレーゾーンです。手作り品は、最も微妙な贈り物です。
手作りには気持ちがこもっているので、受け手は趣味に合わなくても処分できなくなってしまいます。相手が「ほしい」と言わないかぎり、気軽に贈らないほうが無難でしょう。
3) 量やサイズ、金額を考慮しよう
昔のプレゼントは、質より“量”や“かさ”で勝負していました。しかし世帯人数もご近所付き合いも少ない現代では、「いい物を少し」が鉄則です。
たとえば、2人家族なのにダンボール箱いっぱいのみかんを贈られても負担になるだけです。同じみかんでも、めったに食べられない最高級の品質のものを1ダース贈ったほうが喜ばれます。
また、誕生日など特別なお祝い事以外では、受け手の心の負担にならないよう、あまり値が張らないものを贈りましょう。
4) 「情緒」も一緒にプレゼントする
「役に立つから」「腹の足しになるから」と、日常的な物ばかり贈られても、受け手の心には感動が湧かないものです。学生のようにまだ自活してない相手ならいいですが、社会人としてきちんと働いている相手に贈るのは、失礼になります。
また、洗剤などの日用品は気軽にご近所への挨拶に使うのには適していますが、大切な人への贈り物としては不向きです。
プレゼントには、物とともに“情緒”も贈るもの。旬の味覚、地方の名産品、老舗の銘菓、幻の地酒・・・・・・こうした物が喜ばれるのは、物自体に“情緒”を感じるからです。プレゼントによって受け手の心を和ませたいときには、情緒の有無を基準に選ぶといいでしょう。