ストレス/その他のストレス

シンプルにこだわるとストレスが増す!?(2ページ目)

近年「シンプル」が流行です。しかし、シンプル・スタイルにこだわりすぎると、思わぬストレスを呼びかねません。シンプル・スタイルと心の問題について考えました。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

脳は常に刺激を求めている

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若いうちは、ひとつのスタイルにこだわりすぎないほうがいい
冒頭でふれたように、「シンプル・スタイル」とは無駄をそぎ落とすことです。しかし、人間は本来、さまざまな無駄を取り入れながら、成長していくものです。

たとえば、カラフルでかわいい雑貨に胸をときめかせたり、役に立たないような小物をつい買ってしまいたくなることって、ありますよね。でも、「シンプル・スタイルにあわないから」と、いつも規制してばかりいると、ときめきがなくなっていきます。

脳は、いつも新しい刺激と感動を欲しています。一見無駄とも思えるような物に心をときめかせたり、新しいことにトライしてみたり。いろいろな価値観や雑多な事物に触れ、それを自分の生活に取り入れることで、脳は活性化され、生きることに楽しさを感じられるのです。

大切なのは「シンプル」という流行に流されて、若いうちから自分のライフスタイルや趣味趣向を、ひとつに決めてしまわないことです。「自分はこれでいい」という達観は、いろいろなチャレンジを経た末に行き着く境地なのですから。


シンプルが「呪縛」になっていませんか?

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いつまでも飽きない、心地よいと思えることが大事
また、「シンプル」とは、飾り気がない、簡素、質素という意味でもあります。最初はおしゃれに感じた「シンプル・スタイル」が、いつの間にか味気ないものに感じられていないでしょうか?

あなたが選択したシンプル・スタイルが、本当に心地よいものであるか、よく心に問い直してみてください、ひょっとすると、あなたをしばる「呪縛」となっているかもしれません。
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