「言葉にできない感じ」をじっくり聞く
言葉に詰まったときこそ、会話をそらさないでじっくり聞こう |
相手が口ごもったときや、うまく表現できずにモジモジし始めたときこそ、遮ったり中断したりせずに、じっくり「気持ち」に触れる聞き方をしましょう。たとえば、次のような例です。
「そのときどう思ったの?」
「なんていうか……。うまく説明できないんですよね」
「言葉にできないような気持ち……?」
「ええ。モヤモヤするっていうか」
「モヤモヤする感じ……?」
「そうなんです。いつも気になっちゃって落ち着かないんです……」
「気になっちゃうんだ……」
このように口ごもってうまく説明できない気持ちこそ、集中して聞いていくのがコツです。
この会話で出てくる「モヤモヤ」のようなうまく言葉にできない感じ方こそ、実際に口に出させてみることが大事なのです。それによって、気持ちの奥に潜んでいる問題が浮上しやすくなるからです。
解決方法も「質問」によって相手に探させる
「こうしてみよう!」と相手が自分自身で解決に近づければベスト |
このときも、
「こうしたらいいんじゃない?」
「こうすればスッキリするんじゃない?」
というように、「クローズド・クエスチョン」で答えを誘導しないこと。
「どうすれば、スッキリできると思う?」
「今まで同じような気持ちのとき、どうしたら落ち着いた?」
とオープン・クエスチョンを投げかけてみましょう。
すると、相手は「こうやってみようかな」「こうすれば楽になれるかも」と漠然とした考えをはっきり言葉で明確にすることができ、具体的な解決に近づくことができます。
この会話のテクニックは、職場から恋愛、友人関係まで、あらゆる人間関係に役立てられます。ぜひ試してみて、大切な人間関係を発展させてみてくださいね。