ストレス/ストレス発散・解消法

ストレスはカラダで解消、が効果的なワケ(2ページ目)

ストレス解消法には数あれど、運動が効果的なのはどうしてでしょう? ダイエットや競技の目的とは違う、「ストレス解消運動法」のポイントとは?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

◆ストレス解消運動のポイント4

飽きずに楽しく、気持ちよくがストレス解消運動のコツ
飽きずに楽しく、気持ちよくがストレス解消運動のコツ
では、ストレスを受け流し、ストレスに強くなるには、どんな運動がいいのでしょう? 次の4つのポイントを取り入れて、自分にあった運動を楽しんでみましょう。


1) 空間移動を兼ねた運動

ジムのように、いつも同じ壁を見るだけの運動では飽きてしまいます。野外ウォーキングやサイクリングなど、空間を移動する運動を組み合わせてみましょう。

空間移動で、快感やドキドキをたくさん体感することが、ストレスで摩耗した心を再び元気にさせてくれます。

たとえば、戸外を歩くと次々に新しい景色が現れ、視覚への刺激がいっぱいです。特に自然の多い場所の中では、木々のにおいや小鳥のさえずり、川のせせらぎが心地よく嗅覚や聴覚を刺激します。

また、さわやかな風を感じると、触覚も刺激されます。さらに、休憩タイムでカフェにでもよれば、味覚も刺激されますね。


2)「気持ちいいペース」をキープ

最適な運動強度や時間は、体力や年齢、性別によってもさまざま。他人が勧める運動が、必ずしも自分に合っているとは限りません。「疲れる」「飽きる」という感じ方は、見直しのサイン。強度・時間を変えるか、違う運動に変えてみましょう。

ダイエットや競技のための運動なら、つらさを乗り越えることも大事ですが、ストレス解消には、疲れる・飽きるなどの不快感情はNGサインなのです。快感を毎日感じられる運動をプロデュースすることが大事です。

ただし、やりすぎは禁物。気持ちいいペースをキープし、毎日続けても負担にならない時間内で行うのがベストです。


3) セロトニンが活性化するリズム運動を

一定のリズムを繰り返す運動をすると、心の安定をはかる脳内ホルモン「セロトニン」の分泌が高まります。

特に、ウォーキング、ジョギング、サイクリングのような、一定の動きを繰り返す運動は、セロトニンの活性に適しています。

また、意識して行う呼吸法もリズム運動のひとつ。ストレッチやヨガは呼吸法を取り入れているため、これらもセロトニンの活性化が期待できます。


4) 「ながら」ではなく、時間を確保すべし

1日20~30分でも、時間を確保して運動しましょう。

時間がないと「ながら」で運動すればいいだろう、と思いがちです。しかし、しっかり時間を確保した方がベター。運動は、筋肉の動きや呼吸、リズムを意識をして行わないと、運動効果や快感の感じ方が薄くなるからです。

気分を切り替えるためにも、体を動かす楽しさに没頭することが大事です。

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