ストレス/年代別・世代間のストレス

熟年から心の危機を防ぐ3つのポイント(2ページ目)

熟年期から心の柔軟性が低下し“心の老化”が始まる人が増え始めます。老年期に頭が硬くならないよう、今から意識しておきたい3つの心得とは?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

自分の「成熟度」を知る6つの基準

あなたは成熟した人間になれていますか?
熟年期とは名ばかりで、成熟していない人は多い!?
熟年期にある今、あなたは心も成熟していますか? 心理学者のオールポートは、成熟した人格を表す6つの基準をあげています。以下の6つがクリアできていたら、成熟度は高いと言えるでしょう。

1 自我の拡張
他人や社会と積極的にかかわり、社会の一員としての役割を果たせるようになる

2 他人に対する温かい関係
思いやりをもって、人付き合いができるようになる

3 情緒の安定
一時の感情に振り回されず、自分自身をコントロールできるようになる

4 現実認知と技能
現実を冷静に捉え、対応することができるようになる

5 自己客観化
自分を客観的に分析し、ユーモアのある洞察力が持てるようになる

6 人生観の確立
自分らしい生き方を見極め、取り組むことができるようになる


「現実には、こんな完成された人なんていないよ!」と思うかもしません。お昼のワイドショーの「人生相談」のように、自己中心的で感情がむき出しになった熟年層の人間関係トラブルが、現実社会では渦巻いています。

しかし、他人や社会とかかわりながら柔軟に生きていくためには、「もっと成熟した人間になろう」「年とともに心も成長したい」と少しでも意識することが大切になります。

熟年期になっても、他人とのトラブルが絶えない人、人生を充実して生きられない人は、ときどきこの6つの基準と自分自身を照らし合わせてみてください。


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます