ストレス/年代別・世代間のストレス

「エイジング・ストレス」を乗り越える方法

30歳前後から現れる「エイジング・ストレス」。どう向き合うかにより、その後の人生が変わります。知っておきたいポイントをお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド


いつまでも若さに執着していない?

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エイジング・ストレス、あなたは体験していますか?
「化粧を落とした顔を見ると、せつなくなる」
「年下の子ばかりがちやほやされて、自分が浮いているような気がする」

このように、ある日突然「若くない自分」に気づき、エイジング・ストレスに陥る瞬間がやってきます。

世の中には「若いから許されること」「若いうちだから価値がある」ことがたくさんあります。そのため、若いうちは「若さ」ゆえの利点を最大限に生かし、利益を享受しているものです。

しかし、若さのみを武器にしていると、いずれ強い不安感、喪失感を味わう日が必ずやって来ます。それが30歳を前後する頃から現れる「エイジング・ストレス」です。


ひょっとしてあなたも
「エイジング・コンプレックス」!?

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自分らしさがないと「エイジング・コンプレックス」に陥りがち
医学博士の海原純子氏は、暦年齢に対する強いこだわり、または年齢が高くなることに対する不安感を総称して、「エイジング・コンプレックス」と名づけました。

「暦年齢の若さを自分のアイデンティティにしていると、年齢を重ねたときのエイジング・コンプレックスはひどくなる」と海原氏は説いています。また、自分らしさを持たない人も、エイジング・コンプレックスにしばられがちだといいます。

注意したいのは、このコンプレックスが、若さを「売り」にしている特定の人だけに現れるものではないということ。誰でも大なり小なり、年をとることによる不安感、いままでのようにいかないという焦燥感を感じるものです。


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