ストレス/年代別・世代間のストレス

うつにも年齢格差!?若年層に多いうつ病(3ページ目)

近年、10~30代に多いうつ病は、これまで日本人に多いとされてきたうつ病とタイプが180度異なります。働く若者に多い「現代型うつ病」の特徴と、会社側の対応についてお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

現代型うつ病タイプの社員への対応は?

「ひきこもり」にさせず、できるかぎり出社させよう
「ひきこもり」にさせず、できるかぎり出社させよう
こうした社員への対応は、一筋縄にはいきません。一番いけないのは、気を遣いすぎるあまり遠巻きに見て、コミットを避けてしまうことです。
こうした対応を受けると、本人はますますうつの殻に閉じこもり、心を閉ざしてしまいます。

会社側や上司の対応としては、次のようなことを検討してみるといいでしょう。

1.産業医の面接を受けさせ、産業保健スタッフとの連携をとること。
2.受診日を確認して、きちんと病院に行かせること。
3.上司自身も、社内外の心理相談窓口を利用して、こうしたケースでのフォローや対応の仕方の相談を受けること。
4.本人ができそうな仕事を与え、できたら評価して着実に成長させること。

さらに、こうしたうつ病タイプの人への会社としての対応が決まっていると安心できます。
これは、会社側が地域の産業保健センター産業保健推進センターに問い合わせて、相談することができます。上司から社内の人事労務部門等に相談し、会社としての対応を依頼するのも得策です。

そして、一番大事なのは、そんな社員も邪魔者扱いせず、大切な仲間だという態度を示すことです。

一般的に、このタイプの人を長期的に休ませて「ひきこもり」状態にさせてしまうと、ますます悪化しやすいと言われます。
医師や産業保健スタッフとの連携の元に、できる範囲で通勤や仕事に慣れさせ、社会との関わりをバックアップするような対応をとることが大事です。
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