ストレス/年代別・世代間のストレス

うつにも年齢格差!?若年層に多いうつ病(2ページ目)

近年、10~30代に多いうつ病は、これまで日本人に多いとされてきたうつ病とタイプが180度異なります。働く若者に多い「現代型うつ病」の特徴と、会社側の対応についてお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

現代型うつ病は「うつの私」が好き?

うつ病の自分がそもそも自然
うつ病の自分がそもそも自然
実は、こうした新しいタイプのうつ病は、近年かなり問題になっています。

従来型のうつ病は、一定期間きちんと休養をとり、医師の指示通りに服薬や生活改善をしていけば、多くは回復していきます。
認知療法などの方法で自責的な考え方やマイナス思考を改め、あせらずゆっくりしたペースで社会生活に慣らしていけば、以前ほどのパフォーマンスではなくても、職場に復帰してまた元気に働くことができます。

しかし、現代型などのうつ病は従来的な方法だけでは、なかなか治りにくいのが問題です。
無気力で逃避的な考え方をする自分がそもそも自然であるため、うつ病という病気にも自然になじんでしまいます。そのため、現代型うつ病は慢性化しやすい傾向があります。


若い社員のうつにあわてる会社

このタイプの社員には、感情的に怒ってはダメ!
このタイプの社員には、感情的に怒ってはダメ!
近年、多くの会社では若い社員に現代型うつ病が増えていることを憂慮しています。

ちょっときついノルマを強いただけでうつになり、何日も会社を休んだり、突然診断書を持参して長期休業に入ってしまう人もいます。
プライドが高く、他罰的な傾向が強い人には、上司のちょっとした言葉もパワハラ」と受け止められ、うらみを持たれる可能性もあります。

うっかり「いつまで休んでるんだ。クビだ」などと言ってしまうと、その言葉を苦にします。したがって、このタイプの部下には、感情的に注意するのは危険です。


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