ストレスを癒し元気を取り戻す場にもなる家庭・家族

大切な家族が落ち込んでいるのを見るのはつらいこと。大切は「見守る」技術とは?
では、この「ほの温かい感覚」を家族みんなが持ち続けるために必要なのは、どんなことでしょう? そのひとつに「見守る技術」があります。
「見守る」とは? 束縛しすぎず、いざというときに守る技術
「見守るって、見ているだけとどう違うの?」「見守っているうちに、取り返しがつかなくなったらどうするの?」と疑問に感じる人も多いでしょう。「見守る」とは相手の無事を祈りながら、しばらくなりゆきを見ていくこと。そして「危ない!」と思ったときには、すぐに相手を守ること。家族の場合、普段は互いを束縛しすぎずに楽しく過ごし、危険を察知したときには、いちばんに守り合うことなのです。
家族に必要な「見守る技術」5つのポイント
家庭の幸せを守るには、見守る技術をどのように発揮していけばいいのでしょう? 次の5つのポイントを参考にしてみてください。1. 「いつもの様子」との違いを毎日よく観察する
体調に変化がないか、ストレスがたまっていないか、互いを観察しながら感じるようにしましょう。特に大切なのは次の4点です。
- 朝の気分の変調はないか……起きられない、食欲がない
- 帰宅時間に変化はないか……仕事や勉強で毎晩遅くまで家に帰れない
- 睡眠の変化はないか……就寝時間の遅さ、眠りの深さの変化
- 休日の過ごし方に変化はないか……1日中寝ている、外出を極端に嫌がっている
2. 元気がないときはすぐに声をかける
互いの小さな変化に対して、すぐに「体調が悪いみたいね」「大丈夫?」などと声をかけあいましょう。「ちょっといつもと違うな」と感じたときに声をかけあうことで、心の危機を防ぐことができます。
3. 気分を「楽」にすることを考える
気分を盛り上げようと、家族の意向を聞かずに外出の予定を立てないこと。いつもの生活の中で、気分や体を楽にできることを考えましょう。たとえば、体が疲れてしんどそうなら、普段はやらない家事を手伝う。これだけでも、家族を楽にしてあげることができます。
4. 気分が「ちょっと元気」になるものを用意する
落ち込んだ家族にはスイーツやブーケなど、気分が「ちょっと元気」になり、思わず笑みが浮かぶものを用意してみましょう。その好意につらい気持ちが少し軽くなるでしょう。
5. 家族がつらいときには自分の楽しみは控えめに
家族がつらいときにはできるだけ早く帰り、一緒に過ごすようにしましょう。とはいえ、テレビばかり見ているようでは、意味がありません。家事を手伝うなど、相手が楽になることをしましょう。
「見守る技術」は、相手が少し調子が悪いときに効果を発揮します。元気なときには互いに自由に過ごし、つらいときには味方になる。このようなスタンスこそ、家庭の幸せを守るために必要です。