都会でも生産者と消費者をつなぐマルシェ
実りの秋らしく栗や黒豆を初め、野菜や加工品が盛りだくさん。お買い物とお喋りが楽しいマルシェ。
この「マルシェ・ジャポン」は、農林水産省による助成事業で、都市の生活者と生産者を直接出逢える場となることを目標にしています。東京を中心に、札幌市、新潟市、横浜市、大阪市、福岡市などの全国13カ所の都心部で、本格始動を前にプレオープンが次々と展開されています。
地域性のある各地のマルシェ
大阪市天王寺区「一心寺シアター倶楽」で行われた「大阪マルシェほんまもん」。
こちらの会場では、「安心・新鮮・正直・美味しい」をスローガンに、大阪泉州を中心とする伝統野菜から丹波篠山、伊賀などの農産物や加工品などの「地元もん」が揃っていました。また大阪らしく「人情市場」をコンセプトにされ、生産者と消費者が向き合ってコミュニケーションできるように、システム的な集中レジで会計をするのではなく、手間はかかっても、あえて個別店舗で会計をしてもらうなど、様々な工夫をされていました。
各店舗には、生産者が自ら販売に立つこともあり、「食べごろや、つくり方、食べ方など、直接お話を伺えるのも楽しいところです。また生産者も、売る経験やお客様とのやりとりを通して、得る事がたくさんあります。例えば「有機栽培という言葉の意味もまだ知られていない」ということを実感し、翌日には、有機栽培とはどういうものかという解説パネルを掲示する等、「どうしたらわかりやすく伝えられるか」という課題に取り組む機会になっています。