母親の「満足」と栄養不足のギャップ
子どもの食事管理を担うのは、主に家庭だと思いますが、日本ケロッグ社が実施した「第2回ケロッグ食育調査」では、親の意識と現実にギャップがあるという結果が見られました。この調査では、1日3回の食事とおやつ(間食)に期待すること(意識)と、実際に食べている内容を食事写真を使って比較することで、母親、子どもそれぞれの食生活に対する意識と実態の違いを示しています。
現在の子どもの食生活について、満足していると答えた母親が5割強。一方、不満があると答えた母親は2割以下です。満足している理由は「栄養バランスがよい」が2割を占めていました。
しかし、1日に必要なエネルギー量に対して、過剰傾向にある子どもが2割、不足傾向にある子どもが5割を超えていました。
おやつからの脂質摂取量は必要量の約2倍!
子どものおやつとして人気の高いチョコレート。エネルギーのもととなる糖質と脂質が含まれたチョコレートは、生理的に食べたくなります。 画像提供/EyesPic |
また、1日のエネルギー摂取量が多い子どもは脂質摂取量が多くなり、脂質摂取が多いとナトリウム摂取も多い傾向が見られました。
さらに、脂質を取りすぎている傾向がある一方で、タンパク質、鉄分、ビタミンは必要量に達しておらず、おやつについては、栄養バランスは脂質に偏りがちといえます。