介護施設・老人ホーム/介護施設・老人ホームの選び方・費用

居室の広さは関係ない!!老人ホームに宿泊(3ページ目)

老人ホームに5日間宿泊してきました。入居者さんと同じ居室に宿泊したからこそつかむことができた、老人ホームの真実をお届けします。

執筆者:西川 敦子

考える
よくよく考えればわかることです

居室をたくさん作った方が儲かる!?

私が見学してきた老人ホームの中には、売り上げに直結する居室スペースを少しでも広くとるため、共有スペースが狭くなってしまっているところもたくさんありました。有料老人ホームは民間企業が運営しているので、同じ建物を建てるのであればできるだけ多く利益が出る建物にしたいと考えるのが自然です。そこで、入居費用がとれる居室スペースを広く取るようになってしまうのです。一方、入居費用が取れない共有スペースは最低限の広さしかなく、一日中居室に閉じ込められてしまい、自宅で生活しているのと変わらなくなってしまうのです。もちろん、入居者の生活しやすさを考えて、広くぜいたくなほど共有スペースを取っているホームもありますが、少数派であることは確かです。

閉じこもりは自宅にいるのと変わらない

一日、居室に閉じこもっていると、人との触れ合いが制限されるだけでなく、介護サービスも行き届かなくなってしまいます。日中、ケアスタッフは共有スペースにいながら、ナースコールに対応することがほとんどです。居室にいると、ナースコールを押さなければケアスタッフと接触することができません。ケアスタッフが目の届きやすい共有スペースにいれば、転倒や脳梗塞や心臓発作などの急変があった際に迅速に対応してもらえる可能性が高くなります。

もちろん、まだまだお元気で、何かあったときだけサポートがあるマンション暮らしのようなホーム生活をご希望されている方にとっては、同じ値段・立地であれば居室が広い方がいいかもしれません。
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