介護難民にならないために、しっかりとしたヒアリングを!
あなたやご家族の老後の居場所…事前の情報収集が大切です。 |
老人ホームの中には、民間企業が運営している「有料老人ホーム」という種類のホームがあります。近年、このタイプのホームが急増しており、入居者獲得競争にしのぎを削っております。入居者獲得競争に負けて閉鎖・買収されてしまうホームも少なくありません。慌ててホーム選びをしている中で、こういったホームの「営業トーク」に騙されてしまうのです。
たとえば、「あなたの今の状況では、どちらの老人ホームへの入居も難しいでしょう。でも、ウチのホームなら入居できますよ。あと1室なので早めに入居契約をお願いします」という、ホーム探しをしている側の弱みに付け込むような営業トークがあります。でも、本当に他のホームでも受け入れが難しいのか、なぜそのホームでは受け入れが可能なのか、など具体的に聞いておくことが必要です。
複数のホームから比較検討しよう
ホーム選びをする際は、一つのホームだけを検討して決めるのではなく複数のホームを比較検討してください。比較検討することで各ホームの特徴、長所・短所が見えてきます。各ホームによってサービス・受け入れ態勢などは、ホームよって全く異なります。また、ホームを選ぶ側としても、複数の選択肢を持つことで、気持ちに余裕を持ってホーム探しをすることができまるので、営業トークにひっかかりにくくなります。さらに、どんな状態になったら退居となるのか、を細かく聞き込んでおく必要があります。いくら広告・パンフレットや営業トークで「終身にわたり介護させていただきます」とあっても、安心してはいけません。これまでのなくなる前に退居した方の人数とその理由をしっかり聞いてみてください。こちらについて、しっかり説明してくれるかどうかが、そのホームの信頼度に大きく関わってきます。言葉を濁して具体的に答えてくれないホームには疑問を持った方がいいでしょう。また、逆に事例を挙げ、退居の理由も含めて事細かに説明してくれるホームは、入居後も真摯に対応してくれる可能性が高いです。
老人ホームを選ぶときは、どうしても焦ってしまいがちです。焦ったホーム選びが「介護難民」となってしまう大きな原因です。ぜひ、一呼吸置いて、慎重にホーム選びをしていただきたいと思います。
【関連記事】
・そもそも、老人ホームってどんなものがあるの? 入居費用の相場が知りたい、という方はこちらの記事を参考にしてください。
老人ホームの種類と相場が知りたい!