悪者あつかいは間違い? コレステロールの役割
動物のリン脂質の二重膜にはコレステロール(赤い○-6角形-6角形-6角形-5角形)が含まれています。 |
悪者のように言われがちなコレステロールですが、脂肪の吸収にかかせない胆汁酸の原料となっています。女性ホルモン・男性ホルモン、副腎皮質ホルモン、血圧と関係するアルドステロンは、全部コレステロールから作られるのです。
動物は植物を食べて生きています。草食動物は草を食べて生きています。コレステロールを含んでいない植物を食べて、生きていくのに必要なコレステロールを体内で合成しているのです。ヒトも同じで、食物からコレステロールをまったく摂取しなくても問題ありません。体内で合成されるコレステロールは一日、数1000mgで、食物からの摂取は数100mgなのです。コレステロールそのものは100%の悪玉ではありません。
コレステロールは心筋梗塞の危険因子
一方で、コレステロールが高いと心筋梗塞になりやすいのも確かです |
男性の場合は、コレステロールの値を気にするべきですね。統計的にはコレステロールの中央値は200mg/dL。240mg/dL以上になると、明らかに心筋梗塞の可能性が増えてしまうのです。過剰摂取は危険ですね。こんな人は卵を食べても大丈夫なのでしょうか? 次のページで説明しましょう。
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