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京都ハイアットで薬膳と鍼の宿泊プランレポ(2ページ目)

古都のホテルでゆったりとくつろぎながら、丁寧な脈診からはじまる鍼のトリートメントと、体質に合わせた漢方鍋や薬膳懐石に舌鼓……。夏の疲れや自分のご褒美に、こんな医食同源プランはいかがでしょうか。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

脈診からはじまる鍼のトリートメント

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都会の喧騒を忘れさせてくれるような、ホスピタリティ溢れるRIRAKUのスパ アンド フィットネス
ホテルにチェックインして一息ついた後、RIRAKUスパ アンド フィットネスに移動して、フロントでロッカーキーを受け取り、専用の部屋着に着替えます。

まずはカウンセリングルームで東洋医学に基づいた体質チェックシートをひと通り記入します。体質だけでなく、食事の好みや生活習慣などのチェックもありますが、もちろんこれらはその人のクセや傾向をみるのにとっても大事な問診。わたしもしっかりと記入させていただきましたが、気になる部分を聞かれ、目の疲労と日々の疲れのリラクゼーションを、とお伝えしました。

ベッドのある個室に移り、リラックスしたところで脈を診てもらいます。鍼灸師は全員女性ということで、プライベートな空間でも安心して身を任せられ、女性ならではの悩みも気軽に話せるのも嬉しいですね。

1回の施術ではわからない滞在型のメリット

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鍼の施術後は、心地よい疲労感が残る。そのまま滞在できるのは至極の喜び
ガイドのわたしも、実はここのところかなりお疲れぎみで脈も元気がなかったのですが、案の定「かなり脈が落ちていますね」とすぐにばれてしまいました。脈は内臓のウイークポイントや、病気があればその深さや進行の度合い、そして熟練者は脈で性格や食生活までも当ててしまうといわれるほど、奥深いもの。こういうときに脈診の凄さを再確認しました。

いよいよ鍼施術に入ります。カウンセリングや脈とその人の体調をみて、全身に鍼を打っていくわけですが、とっても細い鍼なので、痛みは感じません。胃腸も冷えていたようで、お灸もしてもらいましたが、本当に心地よかったのでウトウト眠ってしまうほどでした(人によって差はあります)。

鍼はツボを刺激し、エネルギーや血液の流れをよくして、カラダ本来が持っている自己治癒力を高めてくれます。ですので、1回だけでなく、数日に1回など定期的に針を打ってもらうのが一番理想的なのですが、このプランの良さは1日1回、あわせて3回の施術が受けられること。

わたしは日程の都合上、2日間の滞在で2回のみでしたが、その間だけでも脈が整い、1回目より2回目のほうが確実にカラダが軽くなっているのを体験しました。施術後は、そのひとの体質に合わせた擂茶(れいちゃ=お豆やお茶などをすりつぶした台湾の伝統的な飲み物)などをいただけるのですが、これがまた素朴な味で美味しかったです。


最後のページでは漢方鍋や薬膳懐石に迫ります!
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