ダニ、カビの繁殖する状況を変えてくれる除湿機を使うのも、アレルギー対策の1つの方法です。
- 除湿機について……P1
- 三洋電機、シャープ、象印、ダイキン……P2
- 東芝、日立、松下電器(ナショナル)、三菱電機……P3
- スタイルストアオススメの除湿……P4
除湿機のことを知ろう
湿度が高いと、結露が出て、不快指数も上がっています |
水は、ご承知の通り、固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)に分かれます。この変化は、温度と圧力に左右されます。つまり、温度が下がり、圧力がかかると、気体から液体、液体から固体になるのです。
■除湿する方法
- 冷却方式:空気を冷却し、水分を除く方法
- 圧縮方式:空気を圧縮して、水分を除く方法
- 吸着方式:水分を吸着しやすい固体に空気を通過させて、水分を除く方法
- 吸収方式:水分を吸収しやすい液体に空気を接触させて、水分を除く方法
に分かれます。
それぞれの特徴として
方式 | 音 | 動力 | 重さ |
冷却方式 | 大 | 大 | 重 |
圧縮方式 | 大 | 大 | 重 |
吸着方式 | 静 | 小 | 軽 |
吸収方式 | 静 | 小 | 軽 |
■家庭用では
- コンプレッサー式:冷却方式で、エアコンと同じ原理。騒音が大きく、気温が低いときは除湿能力が落ちる。夏に強く冬に弱い
- デシカント式:吸着方式で、吸着性のローターを回転させ吸湿・再生を繰り返すもので、シリカゲルやゼオライト等を吸湿剤とし、ヒーターで再生する。再生時の高温・高湿の空気を室温の空気(吸湿後の空気)にて冷却し、結露させて回収する。騒音は小さく、気温が低い冬季でも能力が落ちにくい。夏に弱く冬に強い
- ゼオライト方式=デシカント式:部屋の湿った空気がゼオライトに吸着され、乾燥した空気となって出ていき、吸着した水分は、ヒーターからの温風で水滴となり、タンクに溜まる。この繰り返しにより除湿を行います。
- ハイブリッド式:コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせたもの
■機能の見方
除湿量:1日に除湿した量。
除湿面積:除湿可能な面積。木造と鉄筋、プレハブに分かれる
鉄筋の方が面積が広いことが多い。
除湿量や除湿面積が大きいほど、除湿能力が高いのですが、機能と値段、部屋の大きさに合わせた機種を選びましょう。
アレルギーによい除湿機の注目点
天敵のダニ一掃! 頼れる掃除機の選び方でも説明していますが、何といってもアトピーの原因になるダニやカビの住みやすい環境を作らないかがポイントになります。つまり、湿度を60%以下にすることが大切です。湿度を下げると、梅雨の時には不快感がましになりますし、ダニやカビは増えることができません。アトピーがあると、衣服は常に清潔にしたいものですが、雨ですと、なかなか洗濯物は乾きません。そこで、部屋干しをするわけですが、洗濯物に花粉をつけない方法で説明した洗剤と、除湿機を使うと効果的です。次のページでは、除湿機をご紹介します。