不眠・睡眠障害/むずむず脚症候群

ふくらはぎのむずむず脚症候群は寝不足に!(2ページ目)

むずむず脚症候群は寝つく時や寝ている時にふくらはぎなど脚に違和感を感じて不眠症や寝不足の原因となります。女性に多く、鉄欠乏性貧血がある場合は鉄剤で症状が軽くなる事があります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

鉄の補給は有効? 鉄欠乏に注意!

むずむず脚症候群において中枢神経で何が起きているのかについて、いろいろな仮説があります。むずむず脚症候群は鉄欠乏性貧血の人に多い傾向があります。このことから、中枢神経系の鉄不足が、むずむず脚症候群に関係している可能性が推定されています。

鉄欠乏性貧血は女性に多いので、むずむず脚症候群が女性に多い事に関係しているかもしれません。血液検査で鉄欠乏状態である事が確認された場合は、鉄の補給がむずむず脚症候群の症状を軽くする可能性があります。

自己診断で鉄剤は服用しないで下さい。鉄欠乏状態でない場合は鉄剤の服用は副作用があるからです。

休薬・嗜好品への注意・脚のマッサージが有効!

三日月
むずむず脚症候群でも熟睡できる可能性はあります!
むずむず脚症候群の問題は、寝不足になることです。脚の違和感があっても寝ついて、睡眠の中断が少なければ睡眠不足は軽くなります。

どんな薬剤も弱いながら中枢神経に作用します。服薬している薬剤で休薬しても問題がない薬剤の服用を控える事が効果がある可能性があります。一部のサプリメントも効果がある可能性がありますが、まだ確証は得られていません。一部のハーブも効果があるとされていますが、ハーブの効果自体は医学的に検証が難しいです。

睡眠を浅くする可能性があるカフェインを含む飲料を控える事も効果があるとされています。飲酒は入眠を誘導しますが、アルコールが分解されると返って睡眠が浅くなりますので、飲酒を控える事も効果があるとされています。

脚のストレッチやマッサージにも、違和感を軽くする効果があります。

神経内科に相談しよう!

日本ではむずむず脚症候群という病名では健康保険は使えません。むずむず脚症候群では、中枢神経系に作用する薬剤のうちパーキンソン病の薬剤、抗けいれん薬などの筋肉の動きを抑える薬が有効な事が判明しています。パーキンソン病の薬剤、抗けいれん薬について詳しいのは神経内科です。不眠が強い場合には、神経内科に相談して服薬を試してみる価値があります。


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