女性が貧血になりやすいのはなぜ? 貧血の原因と性差

デスクワークをする女性

貧血は特に女性に多い病気です

目覚めが悪くて朝起きにくい、肩こりがつらい、めまいがする……そんな体調不良に悩まされていませんか? 長い間不調が続いている場合、その原因は「貧血」かもしれません……。貧血の原因や予防法、また不足した鉄分の吸収を促す食事のポイントについて解説します。

まずは貧血の原因。原因はいくつかありますが、最も多いのは、ヘモグロビンの重要な材料のひとつである鉄分が不足することによる「鉄欠乏性貧血」。ヘモグロビンは、カラダ中に酸素を運ぶ働きをしています。ですからヘモグロビンが減少すると全身が酸素不足になり、疲れやすい、めまい、動悸、息切れ、立ちくらみ、頭痛などの症状があらわれます。

貧血になるのは男性よりも女性が多く、というのも血液には鉄分が多く含まれていますが、健康な女性はほぼ毎月月経がありますから、自然と鉄分が持ち出されてしまいます。女性は1回の月経周期で約30~60ccの出血をしますが、これは鉄に換算すると15~30mgにもなるそうです。

成人の1日の推奨量は月経のある女性が10.5mg。貧血傾向があるときは15~20ミリグラムは必要です。けれども現実の摂取量は、20代から39歳までの女性では、6.9mg~8mg程度(平成16年度国民健康・栄養調査」より)です。貧血の性差については、「どうして女性は貧血になりやすいの?」でも詳しく解説しています。

若い女性に見られる「かくれ貧血」

最近特に思春期の子どもたちや若い女性に多く見られるのが、「かくれ貧血」と言われています。これは、貧血の一歩手前の段階を言います。へモグロビンをつくるために貯蔵してある鉄分が不足し、またさらに貯蔵鉄が不足する事で血液中の鉄分も減ってしまいす。

万有製薬によると、成人女性では全体の約10%の人が鉄欠乏性貧血、約40%は鉄欠乏状態(貧血予備軍)であるといわれています。鉄欠乏性貧血は、じわじわと進行し、自覚症状がとぼしいのが困ったところです。

またさまざまな医療機関の調査で、思春期貧血が深刻な問題として浮上しています。思春期の頃は、急速な成長期には鉄分の必要量が増えたり、また生理が始まるなどの理由で、貧血を起こしやすくなります。

これらの背景としてダイエットの流行や、個食の習慣により加工品やインスタント食品、スナック菓子ばかり食べてしまう偏食の増加により、栄養がきちんととれていないことが考えられます。1日3食の食事をしっかりとり、できるだけ多様な食品からバランスよく栄養をとるように心がけましょう。

次のページでは、「鉄分を効率よく摂取するための1つ目のポイント」をご紹介します。