心の病気の診療科は?
精神科?神経科?心療内科? |
違いを理解する目安として、精神科と神経科はほぼ同じ意味で、内科という語があれば体の病気を扱うと捉えれば良いと思います。これら4つの診療科の違いを下表にまとめます。
精神科・神経科 | 心の病気は主にこちらで。 |
心療内科 | ストレスが原因の体の症状(胃潰瘍、喘息など)が主な場合はこちらへ。 |
神経内科 | 神経系の病気(体の麻痺、パーキンソン病など)を扱う所ですので間違えられないように! |
こんな場合は精神科・神経科?それとも心療内科?
具体的なケースを2つみてみます。CASE1.
40代の女性。新居へ移ってから、なかなか環境に慣れず、ストレスのためか夜なかなか寝付けなくなりました。普段の食欲もなく、今まで楽しめていたことも楽しく感じません。この場合は心の症状(うつ状態)が主体ですので精神科・神経科で診てもらいましょう。
CASE2.
男子大学生。試験やレポート提出の前には決まって気管支喘息が起きてしまう。この場合は試験、レポート提出というストレスのために体がよりアレルゲンに過敏になってしまい気管支喘息が生じています。身体症状(喘息)が主体ですので心療内科が良いでしょう。
初めて心の病気で行くのは?
心の病気の診断は家族歴、成長発育歴、既往歴(過去にかかった病気)などの情報を背景に今回の来院にいたるエピソードを検討することによってなされます。ご本人のみからでは十分な情報を得ることが出来ない場合もありますので御家族の方も一緒に行かれるのが良いです。また心の病気であるというには器質的な疾患の可能性も除外しなくてはなりません。場合によってはCT,MRIなどの検査も必要です。初めて心の病気で行かれるなら大学病院や総合病院がよいでしょう。なお、よくご存知の掛かりつけの医師がいらっしゃる場合には、そちらでまず相談されるのも良いと思います。<All About関連>
・うつ病の自己チェック
・パニック発作はどうやって治す?
・カーペンターズのカレンと拒食症
・【ストレス】 ストレスの事ならこちらへ。