価格がバブル期並み？東京の供給復活の兆し

昨年対比12.6％価格上昇！ 都区部は平均価格7,109万円

不動産経済研究所から8月に発表された2007年7月度の首都圏マンション市場動向によれば、首都圏全体の新築マンション動向は、

■新規発売戸数…6,409戸　
■契約率…74.01％　
■1戸当り平均価格…5,305万円　
■1m²当り分譲単価…70.5万円　（3.3m²あたり　232.7万円）　
■1戸当り平均専有面積…75.25m²　
■平均所要時間…最寄駅から8.5分

となっています。


首都圏全体での昨年（7月）との比較では、
■1戸当り平均価格…4,710万円→5,305万円（12.6％のアップ）　
■1m²当り分譲単価…61.8万円→70.5万円（14.1％のアップ）
となり、首都圏新築マンションの供給価格が1年前と比べ大きく上昇しています。

地域別の動向を対前年比で見ると
■東京都区部
・発売戸数2,239戸（全体比34.9％）　
・1戸当り平均価格…7,109万円（14％アップ）　
・1m²当り分譲単価…100.6万円（21.1％アップ）

■都下
・発売戸数469戸（全体比7.3％）
・1戸当り平均価格…4,238万円（19.2％アップ）　
・1m²当り分譲単価…54.6万円（14.7％アップ）

■神奈川県
・発売戸数1,364戸（全体比21.3％）　
・1戸当り平均価格…4,419万円（6.5％アップ）　
・1m²当り分譲単価…58.4万円（10.2％アップ）

■埼玉県
・発売戸数1,056戸（全体比16.5％）
・1戸当り平均価格…4,259万円（22.7％アップ）　
・1m²当り分譲単価…55.5万円（17.8％アップ）

■千葉県
・発売戸数1281戸（全体比20.0％）
・1戸当り平均価格…4,349万円（28.9％アップ）　
・1m²当り分譲単価…53.9万円（25.9％アップ）

となっています。
 

都区部の供給復活が、価格大幅上昇の要因

南千住の駅前。商業施設の建設や公園の整備などが進み、居住エリアとして近年発展している。

首都圏全体の供給価格を大きく押し上げているのが、東京都区部の供給シェア上昇です。価格の上昇によって、賃料から見た利回りが下がり、昨年一昨年に見られたファンドへの売却が難しくなっており、分譲マンションとして供給されるケースが増えそうです。

また、建設省発表の4月～6月の分譲マンション着工統計を見ると昨年と比較して、

■千葉県　　7,285戸→3,870戸　
■神奈川県　7,867戸→6,634戸、と減少しているのに対し、

■埼玉県　　4,662戸→5,104戸　は微増
■東京都　　13,076戸→15,113戸　と増加傾向にあります。

その中でも、特に秋口以降に供給が活発化しそうなのが城東エリア。
次のページで注目のエリアを紹介します。