メンタルヘルス/その他の心の病気

単なる物忘れではすまない物忘れとは?(2ページ目)

物忘れ(健忘)は老化現象の1つと考えられがちですが、脳が様々な原因でダメージを受けた際にも出現します。中にはストレスやうつ病が原因のものもあるのです。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

健忘の原因

以下に挙げるような状態や病気は脳の機能を一時的、または、永続的に低下させ、健忘の原因となり得ます。

・頭部外傷
・脳炎
・脳血管障害(脳出血、脳梗塞)
・脳腫瘍
・てんかん
・代謝性の障害(尿毒症、低血糖など)
・栄養障害(ビタミンB1不足など)
・強いストレス、トラウマ
・アルコール、睡眠薬、法律で禁止されている薬物の使用
・うつ病
・認知症

健忘の原因は以上のように様々ですが、物忘れ自体は日常生活に支障を及ぼさない限り、特に問題ではありません。また、脳に不可逆的な傷害が無い限り、記憶が戻ることもあるのです。

問題となるケースは急に物忘れが出現したり、物忘れの程度が大きくなってきた場合です。脳に異常が起こっていないかどうか、早めに病院を受診して明らかにされるのが良いと思います。


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