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建築費上昇?欲しいマンション設備はコレ!(2ページ目)

地価上昇と共に、マンション価格の上昇の大きな一因になっているのが建築費の上昇。マーケットを踏まえ、設備の取捨選択も一部始まっている模様。ガイドがコレは欲しいと思うマンション設備を紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

後付できない設備をチェックしたい

住戸の設備は、あるに越したことはないですが、最低限押さえたいのは、後付できない設備。

例えば、浄水器や食器洗い乾燥機などは、確かに便利な設備ですが、標準仕様で設置されていなくても後から付加できる設備です。

後付できない設備で、チェックしたいものを次に紹介します。

◆複層ガラス
複層ガラス概念図
複層ガラスの概念図。ガラスの間に空気を入れることで断熱性を高めている。断熱性は、住み心地に大きく影響するので、是非押さえたいポイント。
・・・複層ガラスとは、ガラスとガラスの間に乾燥空気の層を封入した、熱の伝導が少ないガラス。複層ガラスの使用によって、冷暖房効率が高まるので、省エネによるコストダウンに効果があります。また、結露が起こりにくい、窓際の「寒い」ゾーンが少なくなるなど、快適な室内空間を作るための機能を備えています。

最近では、紫外線をカットするLow-E複層ガラスなどを採用しているマンションも出てきています。外断熱マンションでは、更に熱伝導を抑えるため、樹脂サッシを導入しているケースが目立ちます。

◆ディスポーザー
ディスポーザー
最近目立つようになった小型・静音式ディスポーザー。以前指摘されていた、音の面とキッチンの収納面で大きく改善された。
・・・ディスポーザーは、野菜くずや魚の骨など、台所の生ゴミを砕いて、水といっしょに下水道に流し込む機械のことです。 ディスポーザを使用すると、台所からでる生ゴミを減らすことが出来、キッチンを清潔に保てます。

ただし、下水にそのまま流すと環境に対する負荷が大きい為、ディスポーザー設置の為には、破砕された生ゴミをマンション内の処理槽等で処理し、その排水を下水道へ流す「ディスポーザー排水処理システム」を備えていることが条件になります。



◆スロップシンク
スロップシンク
スロップシンク例。配水管が必要な為、後付できない設備。
・・・バルコニーなどに設置する底の深い流しです。スニーカーやぞうきんなどを洗ったり、掃除で使った汚水を流したり、ガーデニングなどの水やりに便利です。子供のいるファミリーやバルコニーでガーデニングなどをしたい人には、欲しい設備です。

◆保温浴槽
・・・浴槽に断熱材を使用し、従来の浴槽に比べ保温性を高めたもの。6時間程度で約2℃程度しか湯温が下がらない。家族の入浴時間がずれても(仕事での深夜帰りが多いなど)すぐ入浴可能。リフォームなどで後付け可能ですが、浴室は室内の設備の中でも、金額が高いので、入居後の変更は現実的ではないと思います。
 

構造躯体も要チェック

住戸内の設備と同様に、構造躯体もチェックしたいところ。二重床・二重天井かどうかや、コンクリートの強度なども確認したいポイントです。

また、バルコニーの広さも建築費に影響します。ワイドスパンで奥行のあるバルコニーは、広い分建築費はアップしますが、その分住み心地も増します。


【関連サイト】
◆住まいの性能・安全(All About )
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