後付できない設備をチェックしたい
住戸の設備は、あるに越したことはないですが、最低限押さえたいのは、後付できない設備。例えば、浄水器や食器洗い乾燥機などは、確かに便利な設備ですが、標準仕様で設置されていなくても後から付加できる設備です。
後付できない設備で、チェックしたいものを次に紹介します。
◆複層ガラス
複層ガラスの概念図。ガラスの間に空気を入れることで断熱性を高めている。断熱性は、住み心地に大きく影響するので、是非押さえたいポイント。 |
最近では、紫外線をカットするLow-E複層ガラスなどを採用しているマンションも出てきています。外断熱マンションでは、更に熱伝導を抑えるため、樹脂サッシを導入しているケースが目立ちます。
◆ディスポーザー
最近目立つようになった小型・静音式ディスポーザー。以前指摘されていた、音の面とキッチンの収納面で大きく改善された。 |
ただし、下水にそのまま流すと環境に対する負荷が大きい為、ディスポーザー設置の為には、破砕された生ゴミをマンション内の処理槽等で処理し、その排水を下水道へ流す「ディスポーザー排水処理システム」を備えていることが条件になります。
◆スロップシンク
スロップシンク例。配水管が必要な為、後付できない設備。 |
◆保温浴槽
・・・浴槽に断熱材を使用し、従来の浴槽に比べ保温性を高めたもの。6時間程度で約2℃程度しか湯温が下がらない。家族の入浴時間がずれても(仕事での深夜帰りが多いなど)すぐ入浴可能。リフォームなどで後付け可能ですが、浴室は室内の設備の中でも、金額が高いので、入居後の変更は現実的ではないと思います。
構造躯体も要チェック
住戸内の設備と同様に、構造躯体もチェックしたいところ。二重床・二重天井かどうかや、コンクリートの強度なども確認したいポイントです。また、バルコニーの広さも建築費に影響します。ワイドスパンで奥行のあるバルコニーは、広い分建築費はアップしますが、その分住み心地も増します。
【関連サイト】
◆住まいの性能・安全(All About )