不妊症/セックスレスと不妊

SEX回数世界最低の日本人と不妊の関係(2ページ目)

世界的コンドームメーカーの調査によると今年も日本人のSEX数は世界で最も少ないということがわかりました。これは不妊症と関係があるのでしょうか?

執筆者:池上 文尋

SEXと精神的な問題

セックスライフに満足しているかどうかのデータは下記の通りです。

■満足しているという回答
日本          24%
世界平均        44%
最多国(ベルギー)   57% 出生率(2002年 1.62)

パートナーに堂々と自分の性的欲求を伝えることが出来る
日本          23%
世界平均        41%
最多国(オランダ)   64% 出生率(2002年 1.73)
PCO
夫婦できちんと話し合うことも大事ですね。

性的な欲求について意思表示が苦手な日本人の姿もこのデータから現されています。性的欲求がお互いに高まった時にSEXをするというのは最も妊娠しやすい条件の1つです。男性は精子量も増えるし、女性も頸管粘液が増えて、子宮の動きが活発化して精子が卵管膨大部まで到達するのに最適な活動を行います。

この部分はまだまだ改善の余地があるのかなと思います。夫婦でのコミュニケーションの改善や各病院での効果的な指導が必要な部分だと思います。

最後に


毎年、このシーズンにこのデータが出て日本人の精力のなさを世界中に広められてしまいますが、私は日本人が精力の弱い民族とは思っていません。むしろ強いと思います。その理由は以前書いた、50年前の状況が物語っています。

■関連リンク
50年前、日本人は多産であった(1)

50年前、日本人は多産であった(2)
少子化の国際比較


PCO
夫婦で楽しむ時間を意識的に作りたいですね。
しかし、世界各国どの国を見てもSEXの数は日本より多くても出生率が減っています。先進国ほどその傾向は顕著です。

SEXを生殖だけではなく快楽として活用している動物は人間だけです。しかし、その快楽を追い求めるがゆえに「子供を作ろう」という本来の目的である大事な時にその機能が使えなくなっている現状があります。例えば、性感染症や中絶などによる影響です。

こういうデータがニュースに出た時には是非、少子化対策に携わる方々はそのデータの本質と正しい情報を患者さんや関係者に伝えて頂く事が大事なのかなと思います。

今回のデータを見て、日本人は他の国に比べて節操あるし、性感染症も少ない。SEX回数が少ない割にはフランスやアメリカに比べて離婚率も顕著に低い。とても頑張っていると思います。(私のひいきめかもしれませんが・・・)。しかし、少し社会的な環境で男性が弱っているのかな?というのも多少感じてしまうのですがいかがでしょう。

今回は下記のサイトを参考にさせて頂きました。
デュレックス2005データ

天神つじクリニック訪問記(男性不妊専門)

【不妊治療 人気記事ベスト5】
1位: 「夫婦円満の鍵は月経周期にあり」
2位: 「不妊治療のストレスはどう解消するべきか」
3位: 「SEX数世界最低を返上する秘訣(男性編)」
4位: 「チョコレート嚢胞とは?(1)」
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