マンション相場・トレンド/マンション相場・買い時

市況回復の兆し?最新マンション事情(2ページ目)

景気後退の中、売れ行きの鈍化から価格調整の進みつつあるマンションマーケット。新築マンションや中古マンションの供給減の中、在庫調整が進んでいます。最新のマンション事情を紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

中古マンションの成約数が6カ月ぶりに前年を上回る
価格下落も、在庫は減少進む

中古マンション
大規模新築マンションの供給が続く、城東エリアなどはここにきて中古マンションの価格が調整局面に。但し成約件数も大幅に増加している
東日本不動産流通機構発表の首都圏3月の中古マンションマーケットによれば、首都圏中古マンションの成約件数は3,280件で、前年同月比6.2%増となり6カ月ぶりに前年を上回っています。また、成約m2単価は、首都圏平均で37.62万円で、前年同月比6.0%下落、前月比0.5%下落で前年比では7カ月連続の下落です。成約平均価格も、2,501万円で前年比、前月比ともに下落しています。

価格の値ごろ感が出たことと、新規の売却件数も減って来ており(2月、3月ともに約20%前後のマイナス)新築マンション以上に在庫の減少が進んでいます。中古マンションの売り出し価格を見ても調整が進みつつあり、売り手と買い手の交渉がまとまりやすくなってきています。
 

全体的に価格下落も、一部反転エリアも

エリア別の成約動向を見ると、都心3区(港・中央・千代田)が横ばい傾向になりつつあり、2月、3月と成約平均単価が前月よりも上昇しています。また価格調整の進んだ城南・城西エリアなども成約数を伸ばしています。

郊外エリアは、全般的に価格は依然として下落トレンドですが、成約件数の伸びているエリアが目立ちます。新築マンションの供給減と合わせ中古流通物件の在庫減少も進みつつあるので、築浅いマンションで市場価格に近い価格設定で流通している中古マンションの売却スピードは速くなりつつあります。

今後どう推移するのか?次のページで、マンション市場動向についてガイドの意見を紹介します。
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