タバコは、様々な呼吸器疾患の原因になります。肺がん・慢性閉塞性呼吸器疾患・肺線維症・好酸球性肺炎などの原因として言われています。特に、アレルギーでは、アトピー・喘息への影響がありますので、タバコについて説明し、ぜひ、この機会に禁煙をお勧めします。

タバコでアトピーもひどくなる!?

タバコはアレルギーにはよくありません
タバコは、アトピーに悪影響を及ぼします。タバコは、アトピーの指標でもあるIgEをタバコは上昇させるという報告があります。タバコを吸うと、IgEが上昇するので、タバコはアトピーの原因・悪化因子になりうるのです。後述しますが、タバコの煙には4500種類以上の化学物質が含まれており、その化学物質が皮膚への影響もあると言われています。タバコの煙の中で、かゆくなったり、カサカサしたりしたことはありませんか?アトピーの湿疹も、タバコの化学物質で悪化します。

■喘息も悪くなる!?
タバコを吸うと、喘息発作を引き起こします。喘息には、花火やタバコの煙はよくありません。
タバコの肺や気管への影響は
  • 喘息発作を起こす
  • 喘鳴(「ぜんめい」と呼びます。ゼイゼイすること)を起こす
  • 肺機能の低下
  • 気道を過敏にする
  • 肺の成長に悪影響
  • 肺炎を起こす
  • 肺がんを起こす(肺癌だけでなく、食道がん・喉頭がんの危険を持っています)
  • 肺線維症(「はいせんいしょう」と呼びます。肺が硬くなるといったイメージです)

  • などです。肺以外にも害を及ぼします


■親のタバコで子供が喘息になる!?
親が喫煙すると、その子供の喘息危険率が20%増加し、喘鳴を起こす危険率は40%も増加します。母親の喫煙が喘息に強く関与していますが、父親も喫煙すれば、やはり、喘息・喘鳴を起こすのです。(Cookらの報告 1997)
妊娠中と生後1歳までの母親の喫煙で、子供の喘息発症率が何と2倍になります(Beckerらの報告 2004)
妊娠中の喫煙も、胎児の肺の発達に悪影響を及ぼします。妊婦の喫煙は、早産、低出生体重児の原因にもなります。


子どものアトピーにも影響! 煙の中の有害物質

喘息の原因って何?でも説明しましたが、タバコの煙にはなんと4500種類以上の化学物質が含まれています。代表的な成分としてタール、ニコチン、ピレンといった粒子とアセトアルデヒド、窒素酸化物といった気体に2分されます。

タバコの煙には、主流煙(タバコを吸う人の中に入る煙)と副流煙(タバコの先から出ている煙)に分けられますが、副流煙の方が、タール・ニコチン・窒素酸化物が多いと言われています。この副流煙で、受動喫煙(じゅどうきつえん)と言って、タバコを周りに吸う人がいることで、自分は吸っていないのに、タバコの煙が体に入ってきます。親が吸っているときに、子供への影響が心配されます。

このように、アレルギーに悪影響を及ぼすタバコを辞めていきましょう。

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