ストレス/ストレスフリーの思考術

「LOHAS」的生き方がストレス社会を救う(2ページ目)

最近、LOHAS(ロハス)という言葉をよく見かけませんか?体と環境にやさしい生活を心がけることが、ストレスフルな生活と社会を変える原動力になります。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

ストレス社会は、
アンチLOHASな社会

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LOHASな発想は、心のゆとりから生まれるもの
LOHASとは、健康的で持続可能なライフスタイルを意味することを、前のページで紹介してきました。では、LOHASの反対にあるライフスタイルとは、どんなものでしょう?

環境汚染やリサイクルなどには、まったく無関心。ほしい物をどんどん買って、気に入らなければ捨てればいい、という発想。また、健康にも無関心で、体が壊れるほど働いたり、飲食するような生活パターン。これが、LOHASの対極にある人のライフスタイルだといえます。

こうした生活は、高度成長期の頃から多くなり、いまでも働き盛りの人に比較的多く見られます。また、「今さえよければいい」「自分さえよければいい」という、刹那的快楽思考も、高度成長期とともに多くなりました。

社会の流れが速すぎると、このようなゆとりのない心や生活が蔓延しやすくなります。そして、ストレスの多い社会も、こうしたゆとりのなさから生まれるのです。


今日からできる
「LOHAS」的生き方3つの心得

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頭でっかちにならず、生活を楽しみながらLOHASを実践していきましょう
では、体と環境に配慮し、LOHASな生活を目指すにはどんなポイントに気をつけたらいいのでしょうか? 以下の3つがLOHASの基本になりますので、参考にしてみましょう。

1) 脱!「安けりゃいい」「捨てればいい」的発想
価格にばかり気を取られて、物選びをしていませんか? 安物買いは、「気に入らなかったら捨てればいい」という発想に結びつきやすくなります。物を買うときには、環境に配慮した本当に必要な商品を選びましょう。そして、長く使うことが、ごみを増やさない生活につながります。

2) 自然と環境のことを常に念頭におく
ごみを分別する、なるべくリサイクルする、無駄に電気を使わない、など、常に環境のことを考えながら、生活していきましょう。まず、自分でできることからでOK。いつも環境を意識する心をもつことが大切です。

3) 体がよろこぶ生活を取り入れる
疲れすぎたときには、ゆっくりと休む時間をとり、運動不足のときには、散歩やストレッチをするなど、自分の体をメンテナンスしていきましょう。また、体によい食べ物をとることも大切なエッセンス。自分の体にいつも関心をもち、体にいいことを取り入れていきましょう。

一人ひとりが、このようなLOHASを心がけることが、ストレスの多い社会を少しずつ改善していきます。誰に強制されるものでもありません。自分の興味のあることから、無理せずに楽しく続けていくことがまさにLOHAS。あなたも、自分のできることからはじめてみませんか?



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